ゴルフグリップ両面テープの巻き方 本数と厚さのおすすめ基準

ゴルフグリップ用両面テープの巻き方・本数・厚さ別の選び方を工房での実体験をもとに解説します。スタンダードグリップをミッドサイズ相当にしたいなら下巻き3層が目安。下巻きと外巻きの使い分け、PU・コード入りなど素材別の特徴比較、ルール上の注意点、DIY交換の全手順を数値で整理しました。

ゴルフグリップ両面テープの巻き方 本数と厚さのおすすめ基準

先日、工房にハンデ18のゴルファーが「グリップを少しだけ太くしたい。ミッドサイズは太すぎた」と相談に来た。話を聞くと、両面テープを2種類まとめ買いしたものの、巻き方も本数も分からないまま引き出しに眠っているという。工房で500本以上のグリップ交換を手がけてきた経験から言えば、テープ選びで迷う人の9割は「下巻き用と外巻き用の使い分け」と「何層巻けば何mm変わるか」の2点が曖昧なまま選んでいる。

この2点を整理するだけで、選択肢は半分に絞れる。2026年5月時点の国内市販品を基準に解説する。

下巻きか外巻きか テープ2種類の使い道を先に仕分ける

グリップを太くしたいと思って検索すると、用途がまったく違う2種類のテープが混在して表示される。混同したまま購入すると確実に無駄になる。

下巻き両面テープは、グリップ交換時にシャフトへ巻いて接着するための素材だ。グリップをいったん外してから使う。層数を重ねることでシャフト径を擬似的に太くし、装着後の握り径を上げる仕組みである。

外巻きラッピングテープは、今のグリップの上から直接巻く。グリップを外す必要がなく、工具もソルベントも不要。手軽さが最大のメリットだが、下巻きに比べると経年劣化が早く、1〜3ヶ月でよれが出てくることが多い。

選ぶ軸はシンプルだ。長期的に安定した太さを維持したいなら下巻き。今すぐ試したいなら外巻き。どちらの作業をするかを先に決める。これだけで検索するカテゴリが絞れる。

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「1層で変わる」は誤解 両面テープの本数と径の変化を数値で整理する

1層巻いたけど変化がなかった。工房でよく聞く話だ。正直に言う。1層では体感差が出ない人が多い。

スタンダードグリップとミッドサイズグリップの外径差は約1.5〜2mm。一般的なゴルフ専用両面テープの厚さは片面0.1〜0.2mm前後なので、3〜5層は必要になる計算だ。

巻き数 径の変化目安 体感目安
1層 +0.5mm前後 ほぼ差を感じない
2層 +1.0mm前後 「少し太い」と感じ始める境界
3層 +1.5mm前後 スタンダード→ミッドサイズ相当
4層以上 誤差大 ゴムがシワになるリスクあり

Golf Monthlyのフォーラムでも「Tour Velvet 0.56inch → 0.60inchの差を体感するには2層以上が必要」という実体験報告が複数寄せられている(出典: Golf Monthly Forums)。日本のアマチュア(HS38〜45m/s前後)の場合、グリップが細すぎると右手が余計に動いてフックが出やすくなる傾向がある。「少し細すぎる」と感じているなら、まず2層から始めるのが現実的だ。

グリップ口径の規格(M58/M60/M62)も把握しておくと判断が速い。M60(標準)のシャフトに3層巻けばM58相当のグリップが収まりやすい径になる。逆にM62グリップを使いたいなら1〜2層で足りるケースもある。

指の通り道で決まるグリップ診断と矯正ドリルも合わせて確認しておくと、太さ調整だけでなく握り方との関係も整理できる。

グリップテープの幅・厚さ・素材別 選ぶ基準を3問で絞る

Q: 両面テープの幅はどれを選べばいい?

A: 下巻きには幅2インチ(約50mm)が最も扱いやすい。縦にスパイラル状に巻くか、横に並べて貼るかどちらにも対応できる汎用性がある。幅1インチの製品は細かい調整に向くが、初めてのDIYではシワが入りやすく仕上がりが安定しない。厚さは0.15〜0.2mm台が標準。0.3mmを超える厚手品は1層の変化幅が大きすぎて微調整が難しくなる。

ゴルフグリップ テープ 幅2インチ 厚さ 規格

Q: 外巻きテープの素材はどれを選べばいい?

A: 素材で握り心地がはっきり変わる。選び方の基準を整理する。

  • PUレザー・ポリウレタン系:硬め。インパクト時の打球感が伝わりやすい。スコア80台前後でフィードバックを重視するゴルファー向き
  • マイクロファイバー系:柔らかくフィット感が高い。握力が弱め・手が小さい人・雨天ラウンドが多い人に合う
  • コード入りラバー系:手汗・雨での滑りに最も強い。手汗が多いゴルファーには実質これ一択

筆者が推すのはコード入りだ。理由はシンプルで、グリップが滑ることによるミスショットは「スイングの問題」として片付けられがちで気づかれにくい。スコア90〜110の段階でグリップが滑っているなら、そこだけで3〜5打は取り戻せる可能性がある。

Q: 両面テープの重ね巻きはゴルフのルール上問題ないか?

A: グリップ全体に均一に巻く分には問題ない。ただし「グリップの一部分だけ太くして指が引っかかりやすくする」加工はR&Aルール4.3の違反になる。外巻きテープを使う場合も同じ基準が適用される。医療目的以外での粘着テープが「クラブを握る援助」と判断される使い方も規制対象になり得るため、均一に巻く原則は必ず守ること(出典: R&Aルール4.3)。

本番ラウンド前に1本だけ試す グリップ交換の実施順序

グリップはスイングとの握手だ。接触面が変わればスイング全体のリズムが変わる。手順を省略すると「道具が変わったのか、スイングが変わったのか」が判断できなくなる。順番を守る。

  1. 現在のシャフト口径を確認する — M58/M60/M62のどれか。グリップ内側の刻印かメーカーサイトで分かる
  2. 目標の太さを決める — ミッドサイズ相当にしたいなら3層。微調整なら2層から始める
  3. 2インチ幅・厚さ0.15〜0.2mmの専用両面テープを用意する — ホームセンター品も使えるが、ソルベントへの耐性は専用品が安心
  4. 1本だけ試作して24時間乾燥後に練習場で試打する — 乾燥不足のまま使うとスイング中にグリップが回転する。試打必須
  5. クラブバランスの変化を確認する — テープが増えると重量が上がりバランスはC寄りにシフトする。全14本換装前に1本で確認する

ゴルフグリップ 交換 ソルベント セット

テープ調整より先に確認すべき3つのケース

テープで調整する前に確認すべき状況がある。

  • グリップ表面が2年以上経過して硬化・ツルツルになっている — 太さより滑りが問題だ。テープを重ねても滑り感は改善しない。グリップ本体の交換が先である
  • 「フックが止まらない」「手首が暴れる」という悩みがある — 太さより握り方の問題である可能性が高い。指の通り道で決まるグリップ診断と矯正ドリルを先に読む
  • DIYする時間がない — ショップ・工房でのグリップ交換は1本400〜700円程度、14本で8,000円前後。初回はプロに頼む方が仕上がりも学びも確実だ

DIYは悪い選択肢ではない。ただし最初から14本一気にやろうとすると失敗時の修正が大変になる。1本試す、が鉄則である。

テープ選びの結論と次ラウンドまでにやること

スタンダードからミッドサイズ相当にしたいなら3層、微調整なら2層が出発点。1層では体感差が出にくい。 下巻きか外巻きかを先に決め、2インチ幅・0.15〜0.2mm厚を選んでおけばまず外れない。

グリップの太さは方向性に直結する。細すぎると右手が暴れてフックが出やすくなり、太すぎると手首の動きが制限されてスライスに傾く。どちらも「スイングの問題」として片付けられがちだが、道具の問題である場合が多い。

道具とスイングの関係を基礎から整理したい場合は、完全初心者が2時間でゴルフデビューできる?プロに学ぶ最初の一歩【実践レッスン解説】も参考になる。グリップ選びの背景知識として役立つ内容だ。

次のラウンド前に1本だけ試し換えする。答えはそこで出る。


参照元

グリップテープから先の深掘り

テープの巻き方や本数が固まったら、グリップ径の微調整からモデル選びまで知識を広げると、セッティング全体の完成度がさらに高まります。

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