Golf Pride Tour Velvet 評判と特徴 工房試打で選ぶサイズと定番グリップの見極め
Golf Pride Tour Velvetの評判・特徴・サイズ展開を工房目線で徹底比較。M58/M60/Midsize/Cord/Plus4/Light/Alignの違いと向く人を明示し、HS別・予算別の選び方、向かない人や見落としスペックまで提示。14本交換前に読みたい定番グリップ比較ガイドです。
先日、年間100本以上クラブを組んできた工房の作業台で、HS42のアマチュアゴルファーが14本分のグリップ交換を前に固まっていました。「Tour Velvetが定番なのは分かる。でもM58とM60、ラウンド入りどちらか決めきれない」。この迷い、Tour Velvetを選ぶ人の8割が通る道だ。本稿ではGolf Pride Tour Velvetの評判・特徴・サイズ展開を工房目線で整理し、14本セットを発注する前に確認すべき判断軸を提示します。読み終える頃には、自分の手に合う一本が決まっているはずです。
Tour Velvetで迷子になる理由
ツアーで最も使用されているグリップ、と聞けば「これで間違いない」と思うのが普通です。ところが購入画面を開くと、Tour Velvet、Tour Velvet Plus4、Tour Velvet Cord、Tour Velvet Align、Tour Velvet Light、さらにM58/M60/M62/Midsize/Jumboと派生が10種類以上並ぶ。価格は1本900円〜1,600円、14本揃えれば1.3万円〜2.2万円の差。「定番だから安心」で選んだ結果、手の大きさに対して細すぎてフックが止まらなくなる事故が現場で本当に多い。
迷う原因は単純だ。Tour Velvetという名前を冠したシリーズが太さ・素材・テーパー形状で枝分かれしており、「Tour Velvet=1種類のグリップ」ではない。比較軸を持たずに口コミだけで選ぶと、自分のスイングと噛み合わない一本に14本×1年間付き合うことになります。
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「ツアープロが使っているから自分にも合う」。この前提を一度外してください。ツアープロの平均HSは50m/s超、握力は60kg前後。HS40のアマチュアが同じ仕様を選んでも、手に余って力みが入るだけだ。
口コミ評価も鵜呑みにできない。Amazonレビューで「滑りにくい」と書いている人の多くは素手か合皮グローブ、「滑る」と書く人の多くは天然皮革グローブの使用者です。前提条件が違えば評価は逆転する。
ブランド統一も思考停止のサイン。Golf Prideの中でもMCC Plus4、CP2 Pro、Tour Velvetでは握り心地が別物だ。Tour Velvetを選ぶなら「ラバーらしいダイレクトな打感」「中庸な硬さ」「価格と耐久性のバランス」の3点を求める人に絞られる。これに当てはまらないなら、最初から別シリーズを検討した方が早い。
今回採用する比較軸は次の4つ。
- 太さ(コア径とラップ層): M58/M60/M62/Midsizeのどれが手に合うか
- 素材バリエーション: 標準ラバー / Cord / Align / Plus4
- 重量: 50g前後(標準)か、36g前後(Light)か
- バックライン: あり/なし
この軸で並べると、選ぶべき1本は3つに絞れます。
Tour Velvet全モデル比較表と用途別の勝者
公式ラインナップから主要バリエーションを並べます。価格は2026年4月時点の量販店実勢価格、出典はGolf Pride公式サイト(golfpride.jp)。
| モデル | 太さ | 素材/特徴 | 重量目安 | 向く人 | 注意点 | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Tour Velvet (標準) | M58/M60 | ラバー、テクスチャ標準 | 約50g | 迷ったらこれ。HS38-45のアマ全般 | 雨に弱い | 900-1,100円 |
| Tour Velvet Plus4 | M60相当 | 下巻き4枚分の太さを再現 | 約52g | 手の力を抜きたい人、フッカー | 慣れるまで違和感 | 1,200-1,400円 |
| Tour Velvet Cord | M58/M60 | コード糸入り、滑り止め強化 | 約52g | 汗かき、雨天プレー多い、手の皮が厚い人 | 素手や薄手グローブだと痛い | 1,300-1,500円 |
| Tour Velvet Align | M60 | 背に赤いリブ、フェース感知 | 約53g | 握る向きが毎回ブレる人 | バックラインの位置が固定 | 1,400-1,600円 |
| Tour Velvet Light | M60 | 軽量設計 | 約36g | カウンターバランス狙い、女性、シニア | 振り遅れる人には不向き | 1,000-1,200円 |
| Tour Velvet Midsize | +1/64インチ | 標準より太め | 約56g | 手のひら長さ19cm超、関節痛持ち | スナップ使いたい人には不向き | 1,000-1,200円 |
総合バランスで推すのは標準Tour Velvet M60。年間1,000本以上のクラブを握ってきた感覚として、HS40-44のアマチュアで「太すぎ・細すぎ」のクレームが最も少ないのがこのスペックだから。価格も14本で1.3万円程度に収まり、消耗したら気軽に巻き直せる。
ただし条件付きで推奨が変わる。手のひら長さが18cm未満ならM58、19cm超ならMidsize。握ったとき、中指と薬指の先端が親指の付け根に軽く触れる位置が基準です。指が付け根に食い込むなら太く、隙間が空くなら細い証拠だ。
雨天ラウンドが年5回以上ある人はCord一択。標準ラバーは濡れると一気にトルクが増えてフェースが返らなくなる。逆に練習場メインで天気を選べる環境ならCordは硬すぎる。
握る向きが毎回ズレる自覚がある人にはAlignが効く。背中の赤いリブがフェース面のスクエアを指で感じさせる仕掛けだ。試打室で生徒に試してもらうと、特にショートアイアンの方向性で効果が出やすい。
シャフトを軽量化しているシニア・女性ゴルファーはLightを検討する価値がある。標準より14g軽い設計で、14本分なら200g近いカウンターバランス効果が生まれる。HS38未満で「振り切れない」感覚がある人ほど効く。
予算とレベル別の選び方
予算1.3万円・初めて自分でグリップ交換する中級者には標準Tour Velvet M60×14本。失敗しても1本900円なので巻き直しのハードルが低い。この価格帯で「合わなかった」を経験することが、次の選択精度を上げる最短ルートだ。
予算1.8万円・ラウンド回数月2回以上の中級者にはCordとPlus4の混合構成を推す。具体的にはドライバーとFWをPlus4で太く、アイアン以下を標準Cordで滑り止め重視。プロショップでもこの組み合わせを推奨するケースが多い。
予算2.2万円・スコア80台前半の上級者ならAlignを軸に組む。フェース管理の精度が一段上がる。グリップ径の感覚が定まっている層なら投資対効果が出やすい。
サイズ判断が自分でできない人は、量販店の試打コーナーで標準M60とMidsizeを握り比べてください。15分で答えが出ます。
シューズやウェッジ、FWまで含めて買い替え判断を整理したい方は2026年版ゴルフシューズの選び方と比較やマルマン NEW SG フェアウェイウッドの選び方と比較も合わせて読んでおくと、ギア全体の優先順位が整理しやすい。
向かない人と見落としやすいスペック
Tour Velvetが向かない人を先に挙げる。
- 手汗が極端に多い人: 標準ラバーでは年2-3回の巻き直しでは追いつかない。Cord必須
- 握力40kg未満の女性ゴルファー: 標準重量だとヘッドが効きすぎる。Light推奨
- 超ソフトな打感を求める人: CP2 ProやMCCの方が手のひらに馴染む
- オーバーラッピングで小指の関節に痛みがある人: グリップより握り方の見直しが先
見落としやすいスペックも置いておく。コア径(シャフト先端の太さ)とグリップのコア径が合っていないと、同じM60表記でも実質の太さが0.5mm変わる。アイアンは.600、ウッドは.580が一般的だが、両用化したシャフトもあるので工房で確認してください。
下巻きテープの枚数で、太さは1枚あたり約0.1mm調整できる。標準より細くしたいならテープなし、太くしたいなら2-3枚追加。この調整を知らずに「サイズが合わない」と買い直す人が多い。
ウェッジ選びの判断軸を磨きたい人はVice Golf VGW 02が示すウェッジ選びの新基準も合わせて読んでおくと、ギア選択の考え方が補強できます。
よくある質問と最後の決め方
Q: Tour VelvetとTour Velvet Plus4はどちらが定番ですか?
A: 世界のツアーでの使用率は標準Tour Velvetが1位。Plus4は太めを好む層の選択肢で、両者は別物です。迷うなら標準から入る。
Q: M58とM60の違いを体感できますか?
A: 実測で約0.4mm差、握れば分かるレベルです。手のひら長さ18cm未満ならM58、それ以上はM60が目安。
Q: 14本セットで買うメリットは?
A: バラ買いより1本あたり100-200円安くなる店舗が多い。色やテクスチャを統一すると違和感がなく、ヘッドカバーを外したときの所有感も上がる。
迷ったら一つの問いに答えてほしい。「自分の手で握ったとき、中指と薬指の先端は親指の付け根に届いているか」。届くならM60で発注、隙間が空くならM58、食い込むならMidsize。グリップは手とクラブの会話だ、無言の14本に1年は預けられない。素材は標準ラバーで始め、1年使って濡れたコースで滑った経験があればCordに切り替える。次の練習場に行く前に、指先の位置を確認してから注文画面を開け。
参照元
- ツアーベルベット® ライト | Golf Pride®
- Tour Velvet | ツアーベルベット
定番グリップからの選び方入門
Tour Velvetの特徴を押さえたうえで、自分の握り方やレベルに合ったグリップを選ぶ基準も整理しておくと、次の交換時に迷いが減る。