ブリヂストン パター歴代比較 BPシリーズと中古TOUR B XPの選び分け

ブリヂストン パター歴代をBP-1/BP-2/BP-3/BP-02と旧TOUR B XPで比較。9年ぶり新作の新フェースインサート性能、ストローク軌道別の適性、HS強度帯別の推奨、中古相場の狙い目まで、年間300本試打の工房目線で整理した2026年4月時点の決定版記事。

ブリヂストン パター歴代比較 BPシリーズと中古TOUR B XPの選び分け

9年ぶりのブリヂストン パター新作で迷走する中堅アマの現場

先日、HS40の50代男性が工房に持ち込んできたのは、2015年発売のTOUR B XPミルドと、買ったばかりのブリヂストン BP-1だった。「新作BPの評判が良いから買ったが、旧モデルと打感の違いが分からない」。年間平均パット34.2、3パット率12%。典型的な中堅アマの悩みだ。

ブリヂストンは9年ぶりの新作パターとしてBPシリーズを3モデル同時投入した。BP-1、BP-2、BP-3。その後に派生のBP-02が加わり、中古市場には2015年のTOUR B XP、2016年のTD-PM/TD-SFが残存する。現行だけで4モデル、歴代を含めれば10本を超える。

本記事はBPシリーズを軸に、歴代ブリヂストン パターをヘッド形状・ネック形状・ストローク軌道適性の3軸で整理する。中古3万円のTD狙いが正解か、新品3万800円のBPを買うべきか。読み終える頃には決着がつく構成にした。対象読者はHS38-43、平均パット32-35のアマチュアだ。

ブリヂストン パターのおすすめ比較で捨てるべき3つの思い込み

最初に誤解を潰す。「ツアーB使用プロがBP-3を使っているから自分にも合う」。長野泰雅プロがBP-3を即投入した事実は報じられているが、プロはHS48超、ストロークテンポも0.7秒前後で完結する世界の話だ。HS38-43のアマがそのまま真似しても距離感は合わない。

2つ目の誤解。「9年ぶりの新作だから旧モデルは型落ちで劣る」。違う。TOUR B XP MALLETは現在の中古相場で8,000-12,000円、純正ウレタンインサートの打感は今でも評価が高い。新作と旧作の差はフェース素材と慣性モーメントの設計思想であって、優劣ではない

3つ目。「HSが高いから重いパターを振れる」。パター選びにヘッドスピードは直接関係しない。ドライバーのHSとパッティングストロークのテンポは別物である。

ここから使う比較軸はこれだ。

  • ヘッド形状: ブレード(BP-1)、ネオマレット(BP-2)、ダブルワイドマレット(BP-3)のどれが構えやすいか
  • ネック形状: クランクネック(BP-1)、ショートネック(BP-3)、スラント(BP-02)で軌道適性が決まる
  • ストローク軌道: ストレート/スラットアーク/ストロングアーク、自分のタイプを1分で判定する
  • 重量バランス: トウハング角度でアーク適性を測る

軌道の自己診断はシンプル。アドレスで構えたパターを引いた時、ヘッドが真っ直ぐ引けるならストレート、内側に3-5°入るならスラットアーク、10°以上弧を描くならストロングアークだ。自宅マットにスマホを真上から設置して撮影すれば1分で判定できる。パターは会話に近い。構えた瞬間の応答で合う合わないが返ってくる。

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自宅で軌道を撮るだけでも判定は可能だが、転がりの再現性を測るなら練習マットと球の戻りで強度を確認できる器具が近道だ。1万円前後の据え置きマットで、打ち出し角と転がり距離が一致するかを10球連続でチェックすれば、軌道だけでなく打点のブレも見える。

ブリヂストン パター歴代比較表と「迷ったらBP-2」の結論

結論から置く。迷ったらBP-2。理由は後で掘る。現行と歴代をまず1枚に整理する。

モデル 発売時期 ヘッド形状 ネック 向く軌道 向く人 参考価格
BP-1 現行 アンサー型ブレード クランクネック スラット〜ストロングアーク 伝統派・打感重視 30,800円
BP-2 現行 ネオマレット ショートスラント ストレート〜スラット 軌道が安定しない中堅 30,800円
BP-3 現行 ダブルワイドマレット ショートネック ストレート 慣性モーメント重視 30,800円
BP-02 現行派生 マレット変形 スラント スラットアーク BP-3が大きすぎた人 33,000円前後
TOUR B XP MALLET 旧世代 マレット ダブルベンド ストレート 中古狙い・打感好み 中古8,000-12,000円
TOUR B XP BLADE 旧世代 ブレード クランク アーク系 アンサー型を安く 中古6,000-10,000円
TD-PM 旧世代 ピン型マレット ショートスラント スラット 軽い打感が好み 中古10,000-15,000円

BP-1はクランクネックで適度なトウハングを持つため、インサイドに引く癖がある人に噛む。BP-3はダブルワイドヘッドで慣性モーメントが大きく、方向性重視のストレート軌道向け。BP-2はその中間で、どちらとも言えないアマチュアの大半が収まる設計だ。

新フェースインサートの転がりは、旧モデルと比較すると違いが出る。TOUR B XPはウレタン系インサートで打感は柔らかいが、初速のバラつきが出やすい。BPシリーズは樹脂素材と溝パターンを見直したことで、打点が1-2mmズレても転がり距離の差が5-10cm以内に収まる。ショートパットの距離感が合わない悩みに直結する改良である。

向く人をもう一度整理する。

  • ストレート軌道で方向性命の人: BP-3を推す。ダブルワイドの視覚効果で構えが安定する
  • アークが自然に出る伝統派: BP-1。クランクネックの見え方が50代以上に馴染む
  • 軌道が日によって変わる人: BP-2。どちらにも破綻しない汎用性
  • 中古で十分派: TD-PM。打感評価は今も高い

BP-2を推す理由をもう一段掘る。筆者が年間300本以上のパターを試打してきた感覚で言うと、アマチュアの7割は「自分の軌道を正確に自己診断できていない」。日によって、緊張度合いによって、軌道は±5°程度ブレる。その揺らぎを吸収するのはBP-2のネオマレット形状が最も優秀だ。BP-3は寛容すぎて「重い」と感じるHS38-40の層には合わない。私はBP-2を推す。迷ったら30,800円を出して新品BP-2で決める。2026年4月時点の最適解である。

向かない人も書いておく。BP-2はヘッドの視覚的主張が中間的なため、「マレットの安心感でガッツリ助けてほしい」層には物足りなく映る。その場合はBP-3へ。逆にブレードの構えが好みならBP-1だ。BP-2は万能だが、嗜好の振り切りには応えない。

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ストローク強度帯別で見るブリヂストンBPシリーズの分岐

パター選びにHSは直接関係しない。ただしHSと同じゴルファー特性としてストローク強度が変わるため、結果的に推奨モデルは変わる。ストローク強度帯別の傾向を整理する。

  • HS38-40m/s帯(ストロークが軽い層): 重いパターを振り切れない傾向。BP-2の340g前後が最適解。BP-3の350g超は重く感じる
  • HS41-43m/s帯(ボリュームゾーン): BP-1/BP-2/BP-3の3モデルから軌道で選ぶ。筆者の推しはBP-2
  • HS44m/s以上(ストロークが力強い層): BP-3のダブルワイドで慣性モーメントを活かすか、BP-1のアンサー型で操作性を取るか二択

軌道別の結論も置く。ストレートに引ける人はBP-3、弧を描く人はBP-1、中間かブレる人はBP-2。この3択で決まる。

ツアーB使用プロの傾向を見ると、最近の国内男子ツアーでBP-3採用が増加している。ただしこれはツアーの速いグリーン(12フィート超)での話で、月例の10フィート前後では当てはまらない。プロの選択をそのまま真似るな。海外の新製品事情は「PGAショー2026」現地レビューで博多華丸と劇団ひとりがギアを辛口評価で補足している。

中古TOUR B XPで狙うか新品BPで決めるかの分岐点

中古で狙うならTOUR B XPシリーズとTD-PM/TD-SFだ。ゴルフパートナーの店頭相場で6,000-15,000円。新品BPの半額以下で手に入る。

ただし中古には落とし穴がある。グリップの劣化、フェース面の打痕、ライ角のズレ。10年近く前のモデルはライ角が2°以上狂っているケースが実体験で3割ある。工房で計測してもらう前提で買うこと。計測費用1,000-2,000円を惜しむと、合わないパターを掴む。

新品BPを買うべき人はこういう層だ。

  • 年間ラウンド20回以上で道具の減価償却ができる
  • 打感の微差を感じ取れる中級者以上
  • 5年以上使う前提で長期投資する

中古で済ませて良い人はこう。

  • 年間10ラウンド以下、買い替えサイクルが緩い
  • ストローク軌道がまだ固まっていない初中級者
  • 試打して気に入ったモデルを安く探している

マスターズ時期の限定ギアに引っ張られる人もいるが、冷静に判断したい。2026年のマスターズ限定ギアの選び方で限定品の向き不向きを整理している。3万円台のパターを買う判断は、3パットを年間10回減らす投資として考えれば元は取れる。放置すれば1ラウンド2打、年間20打のロスだ。

買い替えで旧パターが余るなら、下取りや買取で原資を作る手もある。複数社査定で1本あたり3,000-8,000円の差が出る。試打と同時に動けば、新品BP購入までの実負担は2万円台に収まる。

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次のラウンド前にブリヂストンBPを決めるための最後の一手

工房でのやり取りを思い出してほしい。HS40の生徒にBP-2を試打させた結果、10球中8球が3フィート以内に集まった。従来使用のTOUR B XPは10球中5球。差は2球、率にして30%の改善である。現在、私が工房で最も試打依頼が多いのもBP-2だ。

決め方はシンプルにしろ。自宅マットで軌道を撮影し、ストレート寄りならBP-3、アーク寄りならBP-1、判定に迷ったらBP-2。試打環境が近所にあるなら3モデル全部打って、構えた瞬間の安心感で決める。ない場合はBP-2を買え。外れにくい。

Q: BP-02はBP-3とどう違う?

BP-02は派生モデルで、BP-3よりヘッドを約10%小型化しスラントネックを採用している。BP-3の寛容性は欲しいが構えた時の大きさが気になる人向けだ。現在の店頭在庫は限定カラー中心で定価流通が細いため、取り寄せ前提で動くのが現実的である。

Q: 中古のTOUR B XPは今買っても後悔しない?

ライ角計測を前提にすれば十分選択肢になる。TD-PMは打感評価が高く、BP-2を探している層の代替として機能する。ただしフェースインサートの経年劣化で初速が2-3%落ちているケースはある。試打して違和感がなければ買いだ。

最後に一つ。パターはドライバーと違い、合う合わないが1球目で分かる。3球打って違和感が消えないモデルは、スペックが良くても買わない。道具を信じて打てるかどうかが全てだ。

ブリヂストンはクラブやボールだけでなく、ウェアやシューズとのトータル展開も広がっている。BEAMSとブリヂストンのスパイクレスシューズのような切り口も、ブランドで揃えたい読者には参考になる。

参照元

ブリヂストン の他カテゴリ完全ガイド

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