ブリヂストン ウェッジ歴代比較 工房の試打で選ぶロフト別推奨
ブリヂストン ウェッジの歴代比較をTOUR B BRMからBRM2、Bシリーズ、無限ウェッジ、BITING SPINまでロフト別・HS帯別に整理。工房の試打で見えた現行Bシリーズ ウェッジの強みとBRM2 HFの使い分け、中古で狙うモデルと買い替え判断の目安を中級ゴルファー向けに詳しく解説します。
先日、ツアーB 241CBを使うHS42のアマチュアに「セット感のいいウェッジを」と相談された。候補はTOUR B BRM、BRM2、BRM2 HF、そして2024年発売のBシリーズ ウェッジ。どれも軟鉄S20Cで顔はよく似ている。だが工房で5本並べて打ち比べると、スピン量とソール抜けはロフトごとに別物だ。ブリヂストン ウェッジの歴代比較は「どれも似ている」で終わらせると高確率で外す。本稿ではBRMから現行Bシリーズ、認定工房限定のTOUR B XW-B 無限ウェッジ、前身PRECEPT BM1までを、ロフト別の実用差で並べ直す。
ブリヂストン ウェッジで選べなくなる理由
ラインナップが5世代に枝分かれしている。これが最大の難所だ。2021年のTOUR B BRM、2023年のBRM2とBRM2 HF、限定のB-Limited BRM、2024-25年のBシリーズ ウェッジ、認定工房限定のTOUR B XW-B 無限ウェッジ、そしてスピン特化のBITING SPINまで、公式ラインだけで7系統ある。中古市場を加えればPRECEPT BM1も候補に入る。ロフト表記が同じ58°でも、ミーリングとソール形状で出球が5-7ヤード変わる。ここを押さえずに口コミだけで選ぶと、1年で2本目の買い替えを迫られる。工房で100本以上のブリヂストン ウェッジを触ってきた感覚で言えば、迷う原因はいつも同じだ。情報の粒度が足りていない。
ブランドイメージと口コミが判断を濁らせる
「ブリヂストン ウェッジ=上級者向け」という刷り込みは捨てたい。確かにTOUR B XW-B 無限ウェッジやB-Limited BRMは認定工房限定で上級者志向である。一方、2024年登場のBシリーズ ウェッジはTITANIUM-CORE COMPOSITE構造でヘッドMOIを引き上げ、HS38のアマでも打点ブレに強い。口コミだけで選ぶのも危うい。SNSで回る「プロ愛用」情報はHS48超えの世界の話で、週末ゴルファーの参考にならない。
本記事で使う比較軸はこれだ。
- ロフト別の出球: 48-50°はフルショット、52-54°は距離感、56-58°はスピンとバンカー
- バウンス角とソール形状: 芝質とアタック角でLow/Mid/Highを切り分ける
- ミーリング世代: 初代BRMの横溝から、BRM2のBITING RAIL MILLED(くさび型)へ進化
- シャフト重量とセット感: ツアーB アイアンとの振り感を揃えられるか
アプローチの基礎が崩れている自覚があるなら、ギアを替える前に30ヤード以内の感覚を戻す回を一度挟むのが近道だ。工房で見ていると、ウェッジを3本入れ替えても寄らないケースの6割は技術側の問題である。
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無料体験を予約する歴代モデル比較表とロフト別の結論
結論から置く。迷ったら現行Bシリーズ ウェッジの52/56/58°の3本組が最も外しにくい。理由はTITANIUM-CORE COMPOSITEで打点ブレに強く、GRAVITY CONTROL DESIGNの丸みがアドレスで構えやすいからだ。スピン最優先ならBRM2 HF、操作性を残したいならBRM2、上級者志向ならTOUR B XW-B 無限ウェッジが上に来る。
| モデル | 発売 | 構造・技術 | 向く人 | ロフト展開 | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|---|
| TOUR B BRM | 2021 | 軟鉄S20C/GRAVITY CONTROL DESIGN | 初代ティアドロップを探す中古派 | 48/50/52/56/58° | 中古1.0-1.4万 |
| B-Limited BRM | 2022 | BRMベースの職人仕上げ限定 | 構えにこだわる上級者 | 56/58/60° | 中古1.8-2.5万 |
| TOUR B BRM2 | 2023 | BITING RAIL MILLED初採用・高重心 | スピンを増やしたい中級 | 50/54/58° | 2.6万前後 |
| TOUR B BRM2 HF | 2023 | BRM2のハイバウンス派生 | ダフリ癖・厚芝が多い人 | 52/56/58° | 2.6万前後 |
| Bシリーズ ウェッジ | 2024-25 | TITANIUM-CORE COMPOSITE/BITING RAIL MILLED継承 | HS38-44の中級・セット組 | 50/52/54/56/58° | 2.8万前後 |
| TOUR B XW-B 無限ウェッジ | 2024 | 認定工房限定・硬度管理 | HS45以上・職人仕上げ派 | 52/56/58/60° | 3.5万前後 |
| BITING SPIN | 2025 | スピン特化ミーリング強化 | 50Y以内のピン差しが武器 | 56/58/60° | 2.9万前後 |
| PRECEPT BM1 | 参考 | 前身鍛造ウェッジ | 中古で1本1万円以下を探す人 | 52/56/58° | 中古0.5-0.9万 |
出典: ブリヂストン公式プロダクトページおよびゴルフダイジェスト・オンライン ギアカタログ(2026年4月時点)
3本ホールド前提でロフト別に分けると、48-50°はフルショット適性のBシリーズかBRM、52-54°は距離感とフラット設計のBRM2、56-58°はスピン量でBRM2 HFかBITING SPIN、60°を足すならTOUR B XW-B 無限ウェッジが刺さる。Vice Golf VGW 02が示すウェッジ選びの新基準で触れた海外勢のロフト設計思想と比較すると、ブリヂストンは「番手別ソールの作り分け」で差別化している点が明確だ。48-50°はヒール肉厚、52-54°はフラット、56-58°はトゥ上肉厚と、番手ごとに重心と許容性を振り分けている。
現行Bシリーズ ウェッジはツアーB アイアン241CBや245との顔合わせが良く、セット感を最優先する層に推せる1本である。私がHS40-44の生徒に最初に渡すのはこの56°だ。構えやすさと打点寛容性のバランスで、試打1週目でのミスショット本数が明確に減る。
中古で1本目を揃えるならBRM2の52°と56°の組み合わせが狙い目だ。発売2年で相場が落ち着き、BITING RAIL MILLEDの初採用機としてスピン性能は現行に近い水準を維持する。Bシリーズに比べると面が立って見えるぶん、ボールを拾う感覚はBRM2のほうが直線的で、52°のフルショット距離感を掴みやすい。セット感より操作性重視なら、新品のBシリーズより中古BRM2で浮いた予算を56°HF追加に回すほうが満足度は高い。
スピンだけを尖らせたい人には、2025年のBITING SPINか中古のB-Limited BRMが候補になる。後者は限定流通のため、状態の良い個体を見つけたら即決でいい。BITING SPINは50ヤード以内のスピンコントロールに振った設計で、ピンを差しにいくタイプには刺さる。ただしHS38以下だとスピン量が乗り切らず、ランニングで寄せたい場面で番手ズレが起きる。この点は試打で必ず確認したい。
ロフト別・バウンス別の選び方とHS帯の目安
ロフト別の使い分けはシンプルだ。
- 48-50°(ギャップ): アイアンの延長でフルショット比率が高い。Bシリーズのヒール肉厚設計が振り感を揃えやすい
- 52-54°(ピッチング補完): ハーフショットの距離感。BRM2のフラット設計が再現性に効く
- 56-58°(サンド): バンカーとスピンの主戦場。HF派生のMid-Highバウンスが厚芝に強い
- 60°(ロブ): 上げる専門。HS45以上かつ球を操作したい人のみ
HS帯で補足する。HS40m/s未満はBシリーズの52/56の2本が最も疲れない。HS40-45m/sはBRM2またはBRM2 HFの52/56/58で、スピンと操作性のバランスが取れる。HS45m/s以上ならTOUR B XW-B 無限ウェッジかB-Limited BRMで硬度と重心を攻める選択肢が見えてくる。2026年は現行Bシリーズの後継で中空構造の強化が噂されており、BITING SPIN派生モデルが秋口に追加される動きも取材で聞こえてきている。仕上げの選択に迷うなら、3種類の仕上げ、複数のロフト - SM11 ウェッジチェック #ゴルフ #ギアレビューでタイトリストの仕上げ別の差を見ておくと、ブリヂストンのサテン基調との違いが腑に落ちる。
買って後悔しないための試打確認項目
「プロ使用率が高い=自分にも合う」は罠だ。TOUR B XW-B 無限ウェッジは認定工房限定で試打環境が限られ、硬度管理の違いがHS40以下だと感じ取りにくい。BITING SPINはスピン特化ゆえ、平均HS38以下だとロースピンのランニングアプローチで番手ズレが起きやすい。Bシリーズ ウェッジも万能ではなく、HS46超えの球を潰すタイプにはヘッドが効きすぎて操作の遊びが減る。
試打で必ず確認したいのは次の4項目だ。
- 30ヤードのキャリーとランの比率(3回打ち平均)
- 56°フルショットのスピン量(2500rpm以上出るか)
- バンカーの抜け(砂を噛む感触と出球高さ)
- アイアンセットとのロフトピッチ(4°以内に収まるか)
この4項目が埋まらないまま買うのは危険である。ウェッジはパターの次に接触回数が多く、スコアへの影響がドライバー以上に直結する。工房で測らせてもらえる環境があるなら、ボール込みで30球は打ちたい。買い替えで古いウェッジを手放すなら、今の相場感を掴んでからのほうが1本あたり2,000-4,000円は違ってくる。
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迷いを1軸に絞るならロフト56°で決める。ウェッジはパターと対話するクラブだ。56°で自分の距離感と抜けが合えば、前後の52°と58°は自然と揃う。Bシリーズ ウェッジ56°を基準に、スピンを足したければBRM2 HF、中古で予算を抑えたければBRM2か初代BRM、上を目指すならTOUR B XW-B 無限ウェッジへ乗り換える。次の練習では56°だけを3箱分打ち込め。判断は1週間以内に出る。
Q: 現行Bシリーズ ウェッジとBRM2、最初の1本はどちら?
A: HS44以下でツアーB アイアンとセット組みしたいならBシリーズ ウェッジ。HS45前後で操作性とスピンを重視するならBRM2を推す。中古相場はBRM2が2年経過で2.6万→1.7万前後まで落ち着いており、予算10万以内で3本揃える前提ならBRM2が合理的だ。
Q: BRM2とBRM2 HFの使い分けは?
A: ダフリ癖と厚芝コースの頻度で決める。月1ラウンドが洋芝寄りならHFのMid-Highバウンス、高麗・ベント中心ならBRM2のノーマルバウンスで抜けが揃う。58°だけHFにする2本体制も現場では定番だ。
参照元
- ブリヂストン BRM ウェッジの試打レビュー 口コミ・評価 ギアスペック|ギアカタログ | lesson.golfdigest.co.jp
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