ヤマハ パター歴代比較 工房の試打で選ぶストローク別の1本
ヤマハパター歴代比較を工房の試打データで整理。YP-101、PT-312、inpres X、17インプレス、Feminaをヘッド形状とストローク傾向別に並べ、HS39〜42m/s帯の迷いを解消する2026年版の選び方ガイドだ。中古相場と注意点も網羅する。
工房で手が止まった生徒の相談
先日、ヤマハ inpres UD+2のドライバーを愛用する生徒から「パターもヤマハで揃えたい」と相談を受けた。HS40、平均パット33.5、ハンデ22の50代男性。ところが一緒にヤマハ公式サイトを開いた瞬間、二人とも手が止まった。現行のYP-101、PT-312、Feminaに加え、中古で流通する17インプレス、初代inpres、inpres X。系譜が散在していて、どれが自分のストロークに合うのか見えない。
ヤマハのパターは「正統派の打感」を軸に、ブレード型からCSパター(センターシャフト)系、ネオマレット系までラインナップが広がってきた。しかし歴代モデルの一覧性が公式でも整理されておらず、ヘッドスピード40m/s前後・ハンデ20前後の層が「どの形状を選べばショートパットの距離感が合うのか」判断できないまま中古検索を彷徨う。本記事では2026年4月時点の情報をもとに、歴代モデルを同じ軸で並べ直す。迷いを残さず次の1本まで繋ぐ構成だ。
アライメント矯正で3パットを減らす。自宅で始めるパッティング改善
【CROSS PUTT】ヤマハパター選びで捨てるべき3つの思い込み
結論を先に置く。形状・ネック・フェース仕上げ・ストローク相性の4軸を外すと、どれを買っても3パットは減らない。
よくある誤解を潰しておく。
- 「ヤマハ=ブレードしかない」:17インプレス以降、マレット型やCSパター派生も出ている。選択肢はブレードだけではない。
- 「新しい=高性能」:YP-101は2023年投入だが、打感のまろやかさは17インプレスの設計思想を継いでいる。新旧で優劣は決まらない。
- 「中古inpresはどれも同じ」:inpres、inpres X、17インプレスでヘッド重量とフェースインサートが違う。ひと括りにするな。
パター選びに「HS別」は物理的に無関係だ。振り幅と距離感の対応を作る工程では、ヘッドスピードよりストロークがストレート寄りかアーク寄りかが判断材料になる。ヤマハの現行と中古をこの軸で並べ直せば、候補は3本まで絞れる。
歴代モデル比較表と用途別の推し
2026年4月時点で、現行と準現行、中古主力モデルを同じ軸で並べる。スペックはヤマハ公式資料と工房での試打計測値をもとにした編集部整理だ。
| モデル | 発売年 | ヘッド形状 | 向くストローク | 強み | 注意点 | 参考価格(新品/中古) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| YP-101 | 2023 | ブレード/ピン型 | 軽アーク | 柔らかなタッチ、トゥ・ヒールバランスで芯を外しても伸びが落ちにくい | ネオマレット派には小ぶりに感じる | 新品27,500円/中古18,000円〜 |
| PT-312 | 2024 | マレット型 | ストレート寄り | 慣性モーメント高め、方向性の安定感 | ラインを曲げて打つ操作は難しい | 新品33,000円/中古22,000円〜 |
| inpres X パター | 2019 | CSパター(センターシャフト) | ストレート | センターシャフトで押し出しミスに強い | アーク軌道の人はフェースが返りにくい | 中古15,000円〜 |
| 17インプレス | 2017 | ブレード | 軽〜中アーク | フェース鏡面仕上げでスポットに当てた打感が澄んでいる | インサートが硬めで速いグリーンで距離感に慣れが必要 | 中古12,000円〜 |
| 初代inpres | 2010年代前半 | ブレード | アーク | 打感の柔らかさに根強いファン | 流通量が減り状態の見極めが要る | 中古8,000円〜 |
| Femina | 2023 | ブレード/マレット | 軽アーク | 女性向け長さ32〜33インチ、軽量ヘッド | 男性HS42以上だとヘッドが軽すぎる | 新品24,200円/中古15,000円〜 |
迷ったらYP-101を推す。理由は3つ。トゥ・ヒールバランスで芯を外してもボールの伸びが落ちにくい、33インチと34インチが選べる、新品27,500円で「同価格帯のオデッセイやスコッティキャメロンより柔らかい打感」という日本製の強みが出ている。HS39〜42m/s帯でハンデ15〜25の層に刺さるのはここだ。パターは会話だと言われる。読者の手とグリーンが会話するとき、このモデルは最初の一言が柔らかい。
一方、ストレート軌道で押し出しミスが多い人はinpres Xのセンターシャフトに替えるほうが早い。CSパターはフェースの開閉がほぼ起きないため、アドレスで構えたラインにそのまま出しやすい。中古で15,000円前後。予算を抑えたいなら十分な選択肢だ。
自宅でパッティングを磨く専門ブランド。距離感が確実に変わる
パッティング専門ブランド【PuttOUT】操作性を残したまま打感にこだわるなら17インプレス。フェース鏡面仕上げは芯で捉えたときの「カツッ」ではなく「スッ」と抜ける音に近い。この打感を後継モデルが完全には引き継げていないため、17インプレスは今も中古市場で根強い人気を保つ。ただし2017年モデルなのでグリップは交換前提で考えること。
レディース層で身長158cm前後ならFeminaの33インチ。男性向けの34インチを切り詰めるより、専用設計の重量バランスのほうがストロークが安定する。マレット派生もあり、軽アーク〜ストレートどちらでも扱える点は過小評価されている。
予算とストローク傾向で絞り込むヤマハパター
用途別に整理する。
- 新品3万円以内・軽アークのブレード派:YP-101。日本製の打感と価格のバランスがこの帯では最適解だ。
- 新品でマレット・ストレート軌道:PT-312。慣性モーメントで方向性をカバーしたい人向け。
- 中古2万円以内でCSパターを試したい:inpres X。押し出しミスが多いならまず1本。
- 中古1.5万円以内で打感重視:17インプレス。フェース鏡面の感触はヤマハの歴代で屈指。
- 女性・身長158cm前後:Femina。ヘッド重量と長さが標準で合う。
- コレクション用途・思い入れ重視:初代inpres。状態の良い個体は希少。
中古市場の相場感を添える。2026年春時点でヤマハパターの中古は全体的に値崩れしにくい。国内流通量が輸入ブランドより少ないためだ。特にYP-101は発売から3年経っても新品価格の7割前後を維持している。買い急ぐ必要はないが、状態の良い個体を見つけたら押さえに行く判断で良い。
関連の考え方として2026年版シニア向けゴルフアイアンのおすすめトップ5でも触れているが、ヤマハは「日本製の打感を武器にする」という設計思想が一貫している。アイアンとパターを同時期に見直す層にはこの筋が通る。
中古で掴まされないための現物チェック
ヤマハパターで失敗する典型は3つ。
- ストローク傾向を測らずに形状で選ぶ:工房や量販店の試打マットで「真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出る」か「イン・トゥ・イン軌道」か確認してから形状を選ぶ。この工程を飛ばすと何を買っても距離感が合わない。
- 中古の初代inpresを状態確認せず買う:フェースインサートの剥離、ソールの打痕、グリップの硬化。10年落ちは1つでもNGなら距離感が狂う。
- Feminaを男性が安さで買う:ヘッド重量が男性HS42以上には軽すぎる。ショートパットで手先が入りやすく、かえってミスが増える。
2026年の新作動向にも触れる。ヤマハは2025年秋にPT-312の後継となるマレット拡張ラインの発表が噂されているが、現時点で公式発表はない。新作待ちで買い控えるより、今のストロークに合う1本を中古で入れて来季に備える方が合理的だ。パターは3年使って初めて自分のものになる。
使わなくなったクラブを手間なく高く売る。宅配で完結
無料査定を申し込む買い替えを決めたら、手元の旧パターは査定に出して次の1本の予算に回す。パターは使用感があっても買取価格が下がりにくいクラブだ。
Q. ヤマハパターは他ブランドと比べて何が違うのか
A. 打感の柔らかさが軸だ。オデッセイのホワイトホット系やスコッティキャメロンの削り出しと比べ、フェース鏡面仕上げ(17インプレス)やインサート設計(YP-101)で「スッと抜ける」感触を作っている。速いグリーンで距離感を合わせやすいのはこの設計思想の恩恵である。
Q. 歴代inpresでどれが一番愛用されているか
A. 17インプレスだ。中古市場の流通量と口コミの多さで他を上回る。後継の明確な上位互換が出ていないため、今でも買い替え候補から外れない。
関連記事
より詳しい情報はhttps://www.golfedge.jp/putter-selection-used-yamaha/をご覧ください。
次のラウンドまでに試したい1球
迷ったら判断軸は一つで良い。「真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出したい人はマレットかCS、手元で操作して距離感を出したい人はブレード」。これだけでヤマハの歴代6モデルは3つに絞れる。あとは予算で新品YP-101か中古17インプレスかを選ぶ。
次のラウンドまでに一度、練習グリーンで3メートルを10球打て。カップに対して左右どちらに外れる癖があるかを記録する。右に押し出すならCS(inpres X)、引っ掛けるならマレット(PT-312)、どちらも混ざるならブレード(YP-101)。試打前にこの記録があるだけで、店頭での判断時間は半分になる。データを持って店頭に入る。それがヤマハパターを最短で選び切るコツだ。
他ブランドと横並びで検討したい読者は2026年のゴルフカートブランドおすすめランキングと合わせて、装備全体の買い替え優先順位を組み直す視点も持ってほしい。
参照元
- 【2025】中古で買える名器パターおすすめ人気ランキング|口コミ&評判|サラリーマンゴルファーまさのゴルフ雑記帳 | masa-golf.jp
ヤマハ の他カテゴリ完全ガイド
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なお、ヤマハ ユーティリティ おすすめ 歴代比較については「ヤマハ ユーティリティ歴代比較 工房試打で選ぶHS別の1本」で詳しく解説しています。
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なお、ヤマハ inpres パターについては「ヤマハ inpres パター比較 ヘッド形状別の選び方と中古相場」で詳しく解説しています。