高麗グリーンとベントの打ち方を比較

高麗グリーンとベントグリーンの打ち方の違いを比較表で解説。芝目の読み方、タップ式・ストローク式の使い分け、パター形状の選び方まで具体的に紹介。高麗コースで3パットしないための実践ガイド。

高麗グリーンとベントの打ち方を比較

50cmのパットを外した。芝目が逆だった。ベントグリーンでは入る距離が、高麗グリーンでは入らない。国内ゴルフ場の約80%がベント芝を採用しているため、高麗グリーンに出くわした途端にパット数が膨らむゴルファーは少なくない。この記事では高麗とベントの打ち方の違いを比較軸ごとに整理し、芝の種類に合ったパター選びまで踏み込んで解説する。

同じパターなのにスコアが崩れる理由

ベントグリーンだけでプレーしてきたゴルファーが、初めて高麗グリーンに乗ると距離感が合わず3パットを連発する。逆に高麗育ちのゴルファーがベントに来ると、オーバーが止まらない。芝の種類が変われば、ボールの転がり方そのものが変わる。パターの腕前ではなく、芝への対応力が足りていないだけだ。

西日本を中心に、高麗グリーンを残すコースはまだ相当数ある。関東でも2グリーン制のコースでは「今日はBグリーン(高麗)です」とスタート前に告げられるケースがある。そこで慌てたくなければ、両方の芝の特性を頭に入れておくしかない。

「芝なんてどれも一緒」と思っているうちは、1ラウンドのパット数34以下が遠い。グリーンの芝を見分ける目を持つことが、パッティング練習で3パットが減る人と減らない人の差を生む出発点になる。

「強く打てば入る」では通用しない

高麗グリーンとベントグリーンの違いを語るとき、根強い誤解が3つある。

  • 「高麗は遅いから強く打てばいい」 → 順目の高麗は意外に速い。芝目を無視して強打すると1mオーバーする
  • 「ベントは芝目をまったく読まなくていい」 → 山岳コースや海沿いでは芝目がつく。傾斜だけ読んで外す日もある
  • 「パターは1本あれば両方対応できる」 → 求められるストロークの質が違うため、ヘッド形状の向き不向きがはっきり出る

この3つの思い込みを捨てたうえで、今回は「芝目の影響度」「求められるタッチ」「合うパターの形状」を比較軸にする。価格やブランドではなく、グリーンの芝質から逆算してパターを選ぶ視点だ。

芝目・タッチ・パター形状で見る高麗とベントの違い

高麗グリーンは芝目がボールの転がりを支配し、ベントグリーンは傾斜がすべてを決める。この一点が打ち方の違いの根幹にある。

比較軸 高麗グリーン ベントグリーン
芝目の影響 強い。順目と逆目で転がりが大きく変わる 少ない。傾斜通りに素直に転がる
ボールスピード 遅め。逆目では急ブレーキがかかる 速め。滑らかに伸びる
読みの優先順位 芝目 > 傾斜 傾斜 > 芝目
基本のタッチ 薄めに読んで強めに打つ 傾斜を信じて流し込む
推奨ストローク タップ式(手首を使いパチンと弾く) ストローク式(肩の振り子で一定テンポ)
合うパター形状 ピン型・L字マレット(軽量・操作性重視) マレット型・大型ヘッド(直進安定性重視)
季節変動 大きい。冬は枯れて転がりが速くなる 小さい。年間通じて安定
国内採用比率 約20% 約80%

高麗グリーンで結果を出すパターの打ち方

高麗グリーン攻略の核心は芝目の判別にある。自分のボールからカップ方向を見て、芝が白っぽく光って見えれば順目(転がりやすい)、濃い緑に見えれば逆目(転がりにくい)。芝は水のある方向(池・川・海側)に向かって順目になりやすいので、迷ったらグリーンの低い側を順目と判断すれば大きく外さない。

打ち方の基本は「薄めに読んで、強めにヒット」。高麗芝は葉が硬く芝目の抵抗が大きいため、カップ手前で止まるミスが圧倒的に多い。50cmのショートパットですら、逆目なら弱いタッチであっさり外れる。テークバックを小さく取り、インパクトでパチンと弾くタップ式が高麗には合う。

手首の自由度を使うストロークなので、パターはフェース操作がしやすいピン型との相性がいい。重いマレットだとヘッドが芝の抵抗に負け、ショートを繰り返すことになる。

実際に高麗コースでピン型に替えてプレーしてみると、50cm〜1mのショートパットの安心感がまるで違う。タップ式の「パチン」という打感がしっかり出るので、逆目でもボールが芝に負けずに転がっていく。この感覚を一度つかむと、高麗グリーンへの苦手意識が薄れる。

高麗グリーンでの打ち方に合うピン型パターを探すなら、ヘッド重量330g前後の軽めのモデルが狙い目。

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1万円台後半から選べる価格帯で、高麗コースに月1回以上行くなら、サブパターとして1本持っておく価値がある。重すぎるパターではタップ式の感触が出しにくく、結局ストローク式に戻ってしまう。ヘッドが350gを超えるモデルは高麗専用としては避けたい。

ベントグリーンで精度を上げるパターの打ち方

ベントグリーンでは芝目より傾斜がすべてと言い切っていい。打ったラインが素直に傾斜通りに曲がるため、読み間違いがそのまま外しに直結する。

ストロークは肩の振り子を使ったストローク式が基本。手首を固定し、一定のテンポで振り抜く。流し込むような柔らかいタッチが求められるから、大型マレットやネオマレットの直進安定性が活きる。

ベントグリーンでタップ式を使うと、芝の抵抗が少ないぶん力が余ってオーバーしやすい。自宅パッティング練習で上達する人がやっている3つの習慣で紹介しているような振り幅の安定トレーニングが、ベントでの距離感づくりにそのまま効く。

ベントグリーン主体でプレーするなら、MOI(慣性モーメント)が高いマレット型パターを選ぶのが定石だ。フェースインサートが柔らかい素材のモデルは、速いグリーンでのオーバーを防ぎながら距離感をコントロールしやすい。

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2万円台から手に入るモデルで、プロツアーでの使用実績もある。ベントグリーンの速い転がりに対して、フェースのソフトな打感が力加減のフィードバックを返してくれるので、距離感のズレに自分で気づきやすい。ただし、高麗グリーンでこのパターを使うと、ヘッドの重さで芝目に負ける場面が出てくる点は覚えておきたい。

ホームコースの芝で決めるパターの選び方

パターの選び方は、プレー頻度が高いコースの芝で決めるのが最も合理的だ。

100切り目標の段階 → ベント対応のマレット型1本で十分。高麗コースに出る機会が少ないうちは、ストローク式を安定させることを優先する。予算は1万〜2万円台。

90切りを狙う段階 → ベント用マレットに加えて、高麗用のピン型をサブで持つと対応力が一段上がる。90切りは飛距離より「狙い方」で決まるでも触れたが、スコアメイクの鍵はショートゲームの引き出しの数。2本体制の予算目安は合計3万〜4万円台。

競技志向 → コースの芝質に合わせてパターを使い分けるのが前提の世界。西日本で競技ラウンドが多いゴルファーは、ピン型をメインに据える選手も珍しくない。

予算を抑えたいなら、1万円前後で手に入るエントリーモデルが堅実な出発点になる。ピン型・マレット型どちらもラインナップがあるブランドを選べば、自分の主戦場の芝に合わせて迷わず1本目を決められる。

迷ったらピン型を試してほしい。理由は単純で、高麗でもベントでも「使えなくはない」汎用性があるから。最初の1本としてつぶしが利く。マレット型は直進性に優れるが、高麗の逆目でショートが続くと修正が難しくなる。

パター2本持ちで失敗しないために

パターを芝の種類ごとに使い分けるのは理にかなっている。だが落とし穴もある。

  • サブパターを放置すると逆効果になる。月に1〜2回でいいから練習グリーンで転がしておかないと、本番でタッチが合わない
  • 高麗グリーンは季節で状態が大きく変わる。冬場は芝が枯れて転がりが速くなるため、夏の感覚で強打するとオーバーする
  • 「高麗だから必ずタップ式」と決めつけない。管理技術が進歩し、昔ほど芝目がきつくないコースも出てきている。朝の練習グリーンで確かめてから判断したい

向かない人も正直に書いておく。年に1〜2回しか高麗コースに行かないなら、専用パターを買う必要はない。その予算をパッティング練習マットに回したほうがスコアは縮まる。朝の練習グリーンで5〜6球転がし、芝目の強さを確かめてからストロークを微調整すれば、1本のパターでも十分に対応できる。

次のラウンド前にやる一つのこと

芝の知識を持っているだけではパット数は変わらない。知識を行動に落とし込む習慣が要る。

次のラウンドが決まったら、コースのWebサイトでグリーンの芝の種類を確認する。そして当日の朝、練習グリーンで3mの真っすぐなラインを5球転がす。その転がり方で「今日はタップ寄りで攻めるか、ストローク寄りでいくか」を決める。この5分が18ホール分のパッティングの質を左右する。

もう一つ。パターを握る前に、グリーンのエッジに立って芝の色を見る癖をつけてほしい。白っぽいか、濃い緑か。それだけで高麗グリーンのラインの読みは半分終わっている。

Q: 高麗グリーンの芝目はどうやって読む?

芝の色で判断する。ボールからカップ方向を見て、白っぽく光って見えれば順目(転がりやすい)、濃い緑に見えれば逆目(転がりにくい)。芝は水のある方向(池・川・海側)に向かって順目になる傾向がある。グリーンの低い側に向かって順目、と覚えておけば大きくは外さない。

Q: ベントグリーンでも芝目を気にすべき?

基本的には傾斜を優先してよい。ただし山岳コースや海沿いのリンクス風コースでは、風の影響で芝目がつく場合がある。朝の練習グリーンで真っすぐ3mを数球転がし、左右にブレるなら芝目が出ているサイン。その日は傾斜だけでなく芝目も加味してラインを読む。

参照元

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