ゴルフトリックショット動画の楽しみ方
ゴルフのトリックショット動画を「見る・撮る・道具で差をつける」の3軸で解説。エリー・スクーグやDude Perfectの技から学べるショートゲーム改善のヒント、撮影手順、向いているウェッジの選び方まで具体的に紹介します。
ゴルフトリックショット動画の楽しみ方
SNSで流れてくる神業、どこからどう見ればいい?
練習場で100球打って、1球だけ完璧なショットが出る。あの快感を知っているから、ゴルフはやめられない。
ところがInstagramを開くと、信じられない角度からカップインさせるトリックショット動画が次々と流れてくる。スウェーデンのエリー・スクーグはフォロワー数百万人を抱え、足技でチップインを決める。アメリカのDude Perfectは5,700万人以上のYouTube登録者を持ち、ゴルフに限らずあらゆるトリックショットを量産している。「自分もあんな動画を撮ってみたい」「せめて練習のモチベーションにしたい」——そう思っても、どこから手をつければいいのか見当がつかないのが正直なところだろう。
この記事では、トリックショット動画を「見る・撮る・道具で差をつける」の3つの軸で整理する。見るだけで終わらせず、自分のショートゲーム改善やSNS発信に繋げるための具体的な手順をまとめた。
完成形しか見えない、それが遠回りの原因
トリックショット動画の厄介なところは、成功テイクだけが切り出されている点にある。
エリー・スクーグがパターでボールを高く打ち上げ、キャッチしてからカップに落とす技。あれは何十回、何百回と失敗を重ねた末の1本を編集で抜き出している。JUN&ROPE'のメンズデビュー動画でコラボしたジョシュ・ケリー(@holein1trickshots、Instagramフォロワー24万人超)も、撮影現場では膨大なNGテイクを積み上げていた。
つまり「センスがないから無理」ではなく、試行回数と撮影環境の設計が見えていないだけ。ここを勘違いすると、練習場で2〜3回試して「やっぱり無理だ」と投げ出す。あるいは逆に、形だけ真似してスイングを崩す。どちらもゴルフそのものに悪影響が出る。
トリックショットは偶然の産物ではなく、基礎技術の延長線上にある遊びだと捉え直すことが出発点になる。
トリックショット動画を自分のゴルフに活かす3つの軸
闇雲に真似るのではなく、目的別に分けて考えると判断が早い。
「見て学ぶ」——ボールコントロールの引き出しを増やす
トリックショット動画で最も実用的なのは、クラブフェースの使い方を観察すること。エリー・スクーグの足技チップインは極端な例だが、あの動画からは「ボールの下にフェースを滑り込ませる角度」と「インパクトの強さが距離に直結する感覚」が視覚的に分かる。
練習場でウェッジを使ったロブショットや、パターの距離感ドリルに応用できる。トリックショット動画を「エンタメ」から「教材」に切り替える意識だけで、同じ視聴時間から得られるものが変わる。
ただし動画を見る時間と同じだけ、実際にクラブを握る時間を確保したい。SMART GOLFのようなスクールでプロのフィードバックを受けながら練習すれば、動画で見た「フェースの角度」を正しいスイングの中で体に覚えさせられる。独学で変則スイングが定着するリスクを避けるなら、月1〜2回でもレッスンを併用するほうが結果的に近道だ。
「撮って楽しむ」——SNS映えするトリックショット動画の作り方
自分でトリックショット動画を撮る場合、最低限3つの準備がいる。
- カメラ位置の固定:三脚かスマホスタンドで同じアングルを維持する。手持ち撮影だとNGテイクとOKテイクで画角がズレ、編集時に繋ぎにくくなる
- 試行回数の見積もり:ペン立てにペンを投げ入れる程度の難度で50〜100回、ゴルフボールのトリックショットなら200回以上は覚悟する
- 成功の瞬間だけ切り出す編集:スマホの標準アプリで「トリミング→スロー再生→テキスト追加」の3ステップを踏めば、十分見栄えのするリールが作れる
みんなのゴルフダイジェストで紹介されたブライアンブラザーズは、高低差152メートルのホテル屋上からアプローチを決めた。ああいった大掛かりな撮影はチームと予算がないと成立しない。個人で始めるなら「練習場で10ヤードのチップインを連続成功させる」「パターでボールをリフトアップしてキャッチする」あたりが現実的な第一歩になる。
キム・ミンジュがボーリングレーンでドライバーショットを放った動画のように、ゴルフ以外の場所でゴルフをする「場違い感」もバズの定番パターン。撮影場所の許可さえ取れれば、自宅の庭やオフィスの廊下でもネタは作れる。
「道具で差をつける」——ギア選びがトリックショットの成功率を左右する
トリックショットに向くクラブとそうでないクラブは明確に分かれる。
ウェッジのバウンス角が大きすぎると地面に弾かれ、フェースの下にボールを潜り込ませにくい。ロフト58°以上・バウンス8°以下のウェッジがトリックショット向き。普段のラウンドではバウンスが少ないぶんダフりやすいため、練習専用と割り切るのも手だ。中古ショップなら3,000〜5,000円で十分見つかるので、失敗しても痛くない価格帯で1本持っておくといい。
パター系のトリックショットなら、フェースインサートが柔らかいマレット型が扱いやすい。ボールを「弾く」のではなく「乗せる」感覚が出せるからだ。ボールマーカーひとつとっても、Seeker Ball Markerのような視認性の高いものを使うと、動画でボールの位置がはっきり映る。撮影映えと実用性を両立できる。
今日からできるトリックショットの始め方
明日すぐ動けるチェックリストを目的別にまとめた。
- 見る派:YouTube・Instagramで「golf trick shot」と検索し、エリー・スクーグ(@puttingwithellie)とジョシュ・ケリー(@holein1trickshots)をフォロー。1日1動画、フェースの角度だけに注目してスロー再生で見る
- 撮る派:スマホと三脚を練習場に持ち込む。最初の目標は「5ヤードのチップインを3球連続で決める」こと。成功したら15秒に編集してInstagramリールに投稿する
- 道具を試す派:手持ちウェッジのバウンス角をソールの刻印で確認する。8°以下ならそのままトリックショット練習に使える。それ以上なら中古ショップでローバウンスの58°ウェッジを1本探す
アイアンの基本性能を見直したいなら、2026年版シニア向けアイアンのレビュー記事でトップ5モデルの打感やミスへの寛容性を比較できる。トリックショットは遊びだが、ベースになるクラブの性能が低いと遊びの幅も狭まる。
向いている人・向いていない人
トリックショットを始めるべき人:
- 練習場でのルーティンに飽きて、新しい刺激がほしいゴルファー
- SNSでゴルフ仲間と繋がりたい、発信ネタを探している人
- ショートゲームの精度を遊び感覚で底上げしたい中級者以上
今は手を出さないほうがいい人:
- スイングの基礎が固まっていない初心者。トリックショット特有の変則的な動きがクセとして定着すると、矯正に余計な時間がかかる
- スコアアップだけが目的で、遊びに練習時間を割く余裕がない人
- 動画撮影や編集の手間がストレスになるタイプ
本音を言えば、ハンディキャップ30以上の段階ではトリックショットより基本ドリルに時間を使うほうが確実に上達する。スコアが100を安定して切れるようになってからでも全く遅くない。焦って手を広げるより、まずフルスイングとアプローチの再現性を固めよう。
次にやることは1つだけ
トリックショット動画は「すごい」で終わらせるともったいない。フェースの使い方、ボールの回転、インパクトの強弱——プロが遊びの中で見せている技術には、アマチュアのショートゲーム改善に直結するヒントが詰まっている。
今日やることはシンプルだ。Instagramで「golf trick shot」と検索して、気になった動画を1本だけスロー再生で見る。フェースがボールのどこに当たっているか、それだけ観察してみてほしい。明日の練習場で、アプローチの1球目が少しだけ変わる。そこがトリックショットの入り口になる。
参照元
- トリックショット動画の作り方を大公開!撮影&編集 | filmora.wondershare.jp
- トリックショットアーティストとのコラボ動画完成! | JUN & ROPE'
- トリックショット | みんなのゴルフダイジェスト
- エリー・スクーグの驚愕ゴルフトリックショット5選! あなたのお気に入りは? | ゴルフ情報メディア
- プロゴルファーたちが送る華麗なトリックショット集! | Gridge[グリッジ]〜ゴルフの楽しさをすべての人に! | gridge.info
- ゴルフのトリックショットって? プロゴルファーが挑戦! #1〜2 | EVEN, ゴルフ動画, トリックショットに挑戦