OBは1打罰か2打罰か 正しい計算と混乱解消

OBは1打罰か2打罰か、正しい計算方法で迷っているゴルファーに向けた解説です。公式ゴルフ規則(規則18.2)では1打罰で打ち直しが原則。2019年に導入された前進2打罰ローカルルールとの違い、連続OBが出たときの打数管理、暫定球の宣言タイミング、白杭での境界判定のポイントをQ&A形式でまとめました。

OBは1打罰か2打罰か 正しい計算と混乱解消

OBの罰打は1打罰か2打罰か 混乱の正体を整理する

先日、コースデビューを翌週に控えた生徒が「OBって2打罰ですよね?」と真顔で聞いてきた。年間1000人以上を見てきた感覚では、この誤解を持つ人は初心者の8割を超える。

OBのペナルティは1打罰だ。 2打罰ではない。

なのになぜ「2打罰」という話が出回るのか。スコアの計算結果だけを見ると「2打分損した」感覚が残るからだ。パー4の1打目がOBになり、打ち直してダブルボギーの6でホールアウトしたとき、「OBがなければ4で済んだのに」という体感が「2打罰」という記憶に変わっていく。

この記事では以下を整理する。

  • 公式ルール(ゴルフ規則18.2)でのOBの正しい計算方法
  • なぜ「2打罰」という誤解が生まれるのか
  • 2019年に導入された新ローカルルール(前進2打罰)との違い
  • 連続OBが出たときの打数管理
  • 暫定球の宣言タイミングと白杭での境界判定

次のラウンド前に頭を整理しておくと、同伴者とのスコア確認でトラブルが起きなくなる。OBラインの見極めには距離計が役立つ。白杭まで何ヤードあるかをコース上で把握しておくだけで、打つ前の判断精度が上がる。

「OBは2打罰」という誤解が広まる理由

「後からスコアに2を足す」。これが誤解の温床だ。

OBを打ったとき、その場でスコアカードに「2」を足すと教わる人が多い。パー4の1打目がOB、打ち直してフェアウェイ、2オン2パットでカップイン。打った数だけ数えると4打。そこに「2」を足して6(ダブルボギー)。最終スコアは合う。

だが、この処理では頭の中が「2打罰」になっている。 正確ではない。

本来の考え方はシンプルだ。1打目がOBなら「1打(打った)+1打(罰打)=2打消費」となり、次は3打目からプレーを再開する。打ち直し(3打目)でフェアウェイ、次が4打目のセカンド相当、グリーンで2パット。3+1+2=6。答えは同じ6だが、頭の中の処理が全く違う。

連続OBになるとこの差が表面化する。1打目OBで3打目からリスタート、その3打目もOBだった場合。「また2を足す」式で考えると「3+2=5打目?」と一瞬詰まる。正解は5打目で合っているが、ここに至る計算の根拠が「1打+1罰打」でないと、場面が変わったとき応用が利かない。

もうひとつの原因が2019年のルール改正だ。この年、「前進2打罰」というローカルルールが選択肢として追加された。正式ルールの「1打罰で打ち直し」と、コースが任意で採用するローカルルールの「2打罰で前進」を混同すると、ラウンドによってスコアが合わなくなる。混乱は、この2つが同じ文脈で語られやすいことから生まれている。

OBの打数計算 よくある疑問に答える

Q: OBは1打罰と2打罰、どちらが正しい?

A: 公式ゴルフ規則(規則18.2)では1打罰が正解だ。打った打数に1罰打を加え、元の場所から打ち直す。「2打罰」が正しいのは、コースが任意で採用している「前進2打罰のローカルルール」のときだけ。全コースに共通するルールではない。次のラウンド前に、スコアカード裏面か受付でローカルルールを確認しておくこと。

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Q: 1打目がOBのとき、次は何打目から打つ?

A: 次は3打目から打つ。計算式は「1打(打った)+1打(罰打)=2打消費→次は3打目」。「打ち直す1打」は3打目そのものであり、消費打数には含まれていない。連続OBも同じ式で解ける。

状況 消費打数 次のショット
1打目OB 1打+1罰打=2 3打目
1打目OK→2打目OB 2打+1罰打=3 4打目
1打目OB→3打目もOB 2打+2罰打=4 5打目
1・3・5打目と連続OB 3打+3罰打=6 7打目

この表を頭に入れておけば、白杭の前で計算が詰まる場面はゼロになる。


Q: 2019年導入の前進2打罰ローカルルールとは何か?

A: 打ち直しに戻る手間を省くため、フェアウェイの前進ドロップゾーンから2打罰で打てるオプションを、コース側が任意で採用できるようにした特例ルールだ。スコアカードに「前進4打」「特設ティ・前進○打」と表記されているコースがこれにあたる。

向く人と向かない人がいる。プレーが詰まっているとき、初心者が多いラウンドでは進行を大きく助ける。一方、JGA公式ハンデ対象のラウンドや正式スコアにこだわるプレーでは、適用範囲を事前に確認すること。ローカルルールを使ったラウンドと正式ルール適用のラウンドを混同すると、スコア管理の基準がブレる。

OBライン付近の判断はGPS距離計でも補完できる。コースのハザードや白杭の位置があらかじめ登録されているモデルなら、打つ前に境界までの距離を把握できる。

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Q: OBの境界はどこで判断すればよい?

A: 白杭(OB杭)の内側の縁を結んだ直線が境界だ。ボール全体が境界線の外側に出たときにOBとなる。ボールの一部でも線の内側にかかっていればOBにはならない。白線(ペイント)が引かれているコースでは、その線の外側がOB。杭と線の区別を間違えるケースが現場でも散見される。

判定が難しいときは同伴者全員に確認し、OBの可能性があるなら打つ前に「暫定球を打ちます」と宣言して2球目を打っておく。宣言なしに先に進んだ場合、そのボールがインプレーの球となり選択肢が大幅に狭まる。申ジエの救済処置が炎上した際も話題になったが、プロでさえ救済の線引きは難しい。アマチュアはまず白杭と境界線の基本を押さえておくことが先決だ。


Q: OBとペナルティエリア(池など)は罰打が同じ?

A: どちらも1打罰だが、処置の選択肢が異なる。OBは原則として元の場所に戻って打ち直すしかない。ペナルティエリア(赤杭・黄杭で示される水域やブッシュ)は、①元の場所に戻る、②ドロップして打つ(赤杭なら2クラブレングス以内)、③無罰でそのまま打つ、の3択から選べる。OBのほうが処置の自由度が低く、プレーに時間がかかる。これが2019年のローカルルール導入につながった背景でもある。

今日からできる改善ステップ

OBのルールを整理したら、次のラウンドまでにやることはシンプルだ。

  • プレーするコースのローカルルールを確認する。スコアカード裏面か受付で「前進○打」の表記があれば、2打罰で前進できるコースだ。なければ正式ルールの1打罰が適用される。
  • 連続OBの計算式を暗記する。「打った数+OBの数」が消費打数、そこに1を足した数が次のショット番号。これだけ覚えれば応用が利く。
  • 暫定球の習慣をつける。OBが疑わしいティショットを打ったら、同伴者に「暫定球を打ちます」と宣言してから2球目を打つ。引き返す手間がゼロになる。

90切りを目標にしているなら、狙い方の精度を上げることがOBリスクを減らす直接の手段になる。コースマネジメントの基本と合わせて身につけると、ペナルティを打つ回数ごと減らせる。

こういう人は別の選択肢も

以下に当てはまる場合、ルールの暗記より先にやるべきことがある。

  • JGA公式ハンデ登録を目指している人: 前進2打罰ローカルルールを使ったラウンドは、競技によっては公式スコアとして認められないケースがある。競技規則を事前に確認すること。
  • ルールブックを一度も開いたことがない人: OBの規則(規則18.2)は1ページ程度でまとまっている。通読するだけで「なぜそうなるのか」の根拠が腑に落ちる。知識と体感がつながると、コース上での判断が格段に速くなる。
  • まだOBを一度も打っていない人: 最初のOBが出たときに焦らないよう、「暫定球の宣言方法」だけ先に覚えておけば十分だ。細かい計算は実際に打ってから覚えれば間に合う。

OBの不安を消す最初の一歩

OBの罰打は1打。2打ではない。この一点さえ間違えなければ、計算は必ず合う。

「2打罰」という言葉が一人歩きしてきた背景には、正式ルールと2019年ローカルルールの混在がある。2026年5月時点の公式ゴルフ規則(規則18.2)では「1打罰で元の場所から打ち直し」が原則だ。コース次第で前進2打罰のローカルルールが加わる。この2つを分けて理解するだけで、スコアが合わない悩みは消える。

次にやることは一つ。次のラウンドのスコアカードを手に取り、裏面のローカルルール欄を読む。「前進○打」の記載があれば2打罰採用コース、なければ1打罰で打ち直しが正解だ。白杭の前で頭が真っ白になる時間、これでゼロになる。

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