PGAショー2026の珍ギアを徹底解剖

PGAショー2026で話題の3Dプリンター製パターや珍ギアを「ギア猿」が辛口評価。博多華丸&劇団ひとりのアリ・ナシ判定から、日本のゴルファーが知るべきギア選びの基準と注意点を解説します。

PGAショー2026の珍ギアを徹底解剖

PGAショー2026の珍ギアを徹底解剖

世界最大のゴルフ見本市「PGAショー2026」で発掘された"ナニコレギア"が話題になっている。ゴルフネットワークの人気番組「ギア猿」が、博多華丸さんと劇団ひとりさんをゲストに迎え、現地フロリダで見つけた最新ギアを辛口評価した。3Dプリンターパターからシャフトに酒を入れるパターまで――。この記事では、PGAショーで注目すべきギアトレンドと、日本のアマチュアゴルファーが知っておくべき判断軸を整理する。

1. 何が起きたのか

2026年のPGAショーが、フロリダ州オレンジカウンティ ナショナルゴルフセンターで開催された。屋外のショーデイにはミズノ、ブリヂストン、日本シャフト、ダンロップ、コブラ、CADEROがブースを構え、屋内展示にはタイトリスト、ブッシュネル、Hyperice、旅行ケースの「GOCOX」が並んだ。

番組「ギア猿」はこのショーを75分拡大版として特集。カリスマフィッターの鹿又芳典さんが、コブラ契約のレキシー・トンプソン選手とドラコン対決を行い、QPプロこと関雅史プロがパットの直進性を高めるワンポイントレッスンを披露した。

目玉は「ナニコレギア」の品評コーナー。博多華丸さんと劇団ひとりさんが、ショーで見つけた珍しいゴルフグッズを「アリかナシか」でジャッジする企画だ。取り上げられたのは以下の3点。

  • FlingStick:ゴルフボールをホッケーのように飛ばして遊ぶスティック
  • RAKE WEDGE:ウェッジに装着するとバンカーレーキに変わるアタッチメント
  • Shot Putt:シャフト内部に酒を入れて飲めるパター

さらに、番組10周年を記念して製作中のオリジナルパターのプロトタイプも初公開された。

2. それが読者にどう関係するのか

PGAショーは、年に一度の業界最大イベントであると同時に、その年のギアトレンドを先読みする場でもある。ただし、日本のアマチュアゴルファーにとって海外ショーの情報は玉石混交で、何を拾い、何をスルーすべきか判断しにくい。

今回の「ギア猿」が面白いのは、最新テクノロジーとジョークグッズを同列に並べて評価している点だ。コブラの「3DP TOUR」パターは3Dプリンター製造という先端技術の産物で、劇団ひとりさんが「打感が新感覚」と評した。一方、Shot Puttのような"ネタ枠"も堂々と紹介される。

この温度差こそ、PGAショーの本質を映している。すべてが買うべき新製品ではない。読者が意識すべきは「自分のプレーに直結する技術革新はどれか」という選別眼だろう。3Dプリンター製パターの打感が本当に優れているなら試打する価値はあるし、バンカーレーキ付きウェッジはラウンドのマナー向上に役立つかもしれない。だが衝動買いの前に、まず自分の課題を言語化することが先決だ。

3. 読み解くべき3つのポイント

ポイント1:3Dプリンター製パターは「技術の遊び」か「本命」か

コブラ「3DP TOUR」パターは、金属積層造形によって従来の鋳造・鍛造では不可能だった内部構造を実現している。劇団ひとりさんが「打感が新感覚」と表現したのは、素材の密度分布が従来品と異なるためだろう。

得する人:パターの打感にこだわりがあり、現行モデルにしっくりこないゴルファー。新しい製法による重量配分の違いを体感したい中〜上級者。

慎重に見るべき人:パター選びでまずストロークの安定が課題の人。製法の新しさだけで飛びつくと、フィッティングの本質を見失う。

次に見るべき数字:MOI(慣性モーメント)と打点のズレに対する寛容性。3Dプリンター製だからといって、そこが劇的に改善されているかは別問題だ。

パター選びで迷っているなら、まずタイトリスト「プロV1」ファミリーの選び方でボール側の基準を固めておくと、パターとの組み合わせで打感の比較がしやすくなる。

ポイント2:「ナニコレギア」に見るゴルフ市場の多様化

FlingStick、RAKE WEDGE、Shot Putt。どれもスコアを直接縮めるギアではない。しかしPGAショーにこうした製品が毎年出展されること自体が、ゴルフ市場の変化を示している。

ゴルフを「スコア追求の競技」だけで捉える時代は過去のものになりつつある。仲間と楽しむエンタメ要素、ラウンド中のちょっとした話題作り、SNS映え――そうした需要がメーカー側にも見えているからこそ、ジョーク寄りの製品が堂々とブースを構える。

得する人:コンペの景品や、仲間内のラウンドを盛り上げるネタを探しているゴルファー。RAKE WEDGEはバンカー整備の手間を減らすという実用面もある。

慎重に見るべき人:「面白そう」で買ったギアは、2回目以降ほぼ使わない。自宅の物置にゴルフグッズが増え続けている人は冷静に。

ポイント3:日本メーカーのPGAショー出展が意味すること

ミズノ、ブリヂストン、日本シャフト、ダンロップが揃って出展している事実は、日本メーカーが北米市場を本気で狙っている証拠だ。逆に言えば、国内向けモデルと海外向けモデルの仕様差が今後さらに縮まる可能性がある。

これは日本のゴルファーにとって朗報でもあり、注意点でもある。海外で先行発売されたモデルが国内に入ってくるタイミングを待つか、並行輸入で早めに手に入れるか。シャフトの硬さ表記やロフト設定が微妙に異なるケースもあるため、スペック確認は必須だろう。

クラブの打感や振り心地を重視するなら、ロマロ「Ray TYPE R PLUS DLC」×フジクラ「MCI」の試打評価のように国内フィッティングを前提としたレビューを参考にする方が失敗は少ない。

ロマロ Ray TYPE R PLUS DLC × フジクラ MCI

4. いま取るべきアクション

  1. 待つ:3Dプリンター製パターに興味があるなら、国内での試打機会を待つのが賢明。PGAショーの出展モデルがそのまま国内発売されるとは限らない。
  2. 比較する:パターの買い替えを検討中なら、現行の鍛造・鋳造モデルと3Dプリンター製を同条件で打ち比べるまで判断を保留する。打感の「新感覚」が自分にとってプラスかマイナスかは、実際に転がさないとわからない。ネット通販で購入する場合はゴルフ用品をネットで買うときに見る比較ポイントを押さえておくと、スペック違いや返品条件の見落としを防げる。
  3. 情報を整理する:ゴルフネットワークプラスTVで見逃し配信予定の「ギア猿」75分拡大版を視聴し、映像で打音や球の転がりを確認する。文字情報だけでは打感の違いは伝わりにくい。

5. 恩恵がある人・慎重に見るべき人

  • ギアオタクのゴルファー:PGAショーの最前線を日本語で楽しめる貴重な番組。情報収集として見る価値は高い。
  • パター難民:3Dプリンター製パターの登場で選択肢がまた一つ増えた。ただし「選択肢が増える=解決」ではない。まず自分のストロークタイプを把握することが先。ストロークが安定しない原因が道具ではなくグリップ圧や肩の力みにあるケースも少なくない。
  • ラウンドを盛り上げたい幹事ゴルファー:FlingStickやShot Puttはコンペの余興や二次会のネタとして機能する。ただし公式競技では使えない点に注意。
  • 最新モデルをすぐ買いたい人:PGAショー出展=即購入可能ではない。日本での発売時期・価格・スペックが確定するまで財布は閉じておくべき。
  • 初心者〜中級者:珍しいギアに目を奪われるより、基本クラブのフィッティングを先に済ませた方がスコアへの影響は大きい。スコアメイクの鍵を握るアプローチの基本を整えることにも時間を使いたい。

6. 次に見るべき基準を持って動く

PGAショーの情報を「面白かった」で終わらせないために、一つだけ基準を持っておきたい。それは「このギアは、自分のどのミスを減らすか?」という問いだ。

3Dプリンター製パターなら「打点のブレによる距離感のバラつき」、RAKE WEDGEなら「バンカー整備を忘れてしまうマナー面」。明確に答えられるなら検討する価値がある。答えられないなら、それは今の自分には不要なギアだ。

番組「ギア猿」の真骨頂は、華丸さんやひとりさんの辛口コメントにある。彼らが「ナシ」と判断した理由にこそ、ギア選びのヒントが隠れている。75分拡大版の配信を見て、自分なりの「アリ・ナシ基準」を言語化してみてほしい。

参照元


追加した内部リンク(3箇所):

  1. セクション4「比較する」:「ネット通販で購入する場合はゴルフ用品をネットで買うときに見る比較ポイントを押さえておくと、スペック違いや返品条件の見落としを防げる。」— パターの比較検討という文脈から、ネット購入時の比較ポイントへ自然に誘導(affiliate_feature優先)
  2. セクション5「パター難民」:「ストロークが安定しない原因が道具ではなくグリップ圧や肩の力みにあるケースも少なくない。」— パター迷子の読者に、道具以前の身体的要因を示唆する文脈で配置
  3. セクション5「初心者〜中級者」:「スコアメイクの鍵を握るアプローチの基本を整えることにも時間を使いたい。」— ギアより練習という文脈から、アプローチ基本記事へ誘導