ボギーオン戦略で90切りを達成する方法
ボギーオン戦略で90切りを目指す中級ゴルファー向けに、ボギーオン率とスコアの相関データ、グリーンセンターを狙う判断基準、3オン2パットのリズムの作り方をコースマネジメントの視点から解説。次のラウンドで実践できる具体的な方法を紹介します。
パー4の2打目、残り180ヤード。ピンを狙ってフルスイングした結果、ボールはバンカーへ。出すだけで1打使い、上がってみればダブルボギー。100は切れたのに、90の壁がどうしても越えられない。その原因は技術ではなく「狙い方」にある。この記事では、ボギーオンを軸にしたコースマネジメントで、スコアを着実に縮める考え方を解説する。
パーを狙うほどスコアが崩れる落とし穴
90切りを目指すゴルファーがぶつかる壁は、たいていダブルボギー以上の大叩きだ。Mark Broadieの『Every Shot Counts』によると、平均スコア90台のゴルファーのパーオン率は約22%、一方でボギーオン率は約67%とされている。つまり、10回中8回近くはパーオンできていない。
それでもパーを取ろうとして長い距離を無理に打つと、OB・池・バンカーといったペナルティに直結する。350ヤードのパー4で、2打目の残りが180ヤード。ここで5番ウッドを握ってグリーンを狙うか、7番アイアンで手前に刻むか。この判断一つで、そのホールのスコアが2打変わる。
パーを狙った結果のダブルボギーと、ボギー狙いで取れたパー。スコアカード上の差は3打にもなる。1ラウンドでこれが3回起きれば、それだけで9打の差がつく計算だ。
練習量を増やしても90を切れない理由
ドライバーの飛距離を伸ばせば90を切れる。そう考えて練習場でフルスイングを繰り返す人は少なくない。だが、吉田ゴルフスクールの指摘にもあるように、スコアが伸びない人の共通点は「大きい番手の練習ばかりで、ボギーオンに必要なショットを練習していない」ことにある。
パー4の3打目、パー5の4打目。残り80〜120ヤードからグリーンに乗せるショットこそ、スコアメイクの核になる。ところが、練習場ではドライバーとアイアンのフルショットに時間を費やし、この距離帯の精度が上がらないまま次のラウンドを迎えてしまう。
もう一つの盲点は、コースでの「判断の遅れ」だ。ティーショットが曲がった後、リカバリーでさらにリスクを取る。冷静に刻めばボギーで済んだ場面で、ダブルボギーやトリプルボギーに膨らむ。技術の問題ではなく、考え方の問題であるケースが実は多い。
ボギーオン率を上げる3つの軸
ボギーオン戦略を実践するには、「ルート設計」「距離の逆算」「グリーンの狙い方」の3つを押さえる必要がある。どれか一つだけでは機能しない。セットで身につけることで、ラウンド中の判断が速くなり、余計な1打を防げる。
ティーショットからボギーオンを逆算する
最初に考えるのは、3打目(パー4の場合)を何ヤードから打ちたいかだ。得意な距離が100ヤード前後なら、350ヤードのパー4では1打目と2打目で合計250ヤード運べばいい。
- ドライバーで200ヤード飛ぶなら、2打目は50ヤードのアプローチ
- ドライバーが不安なら、5番アイアンで170ヤード+残り80ヤードを9番で
- フェアウェイが狭い場合、ユーティリティで確実にフェアウェイキープ
ボギーオンのルートは「逆算」で決まる。 ティーグラウンドに立つ前に、3打目を打つ地点を先に決めてしまう。この順序を変えるだけで、ティーショットの番手選びに迷いがなくなる。
コースマネジメントの考え方を体系的に学びたいなら、ラウンド動画付きの解説書が役立つ。ホールごとの判断を追体験できるので、座学だけで終わらない。
3オン2パットのリズムを全ホールに作る
パー4を「3オン2パット=ボギー」で回ると、18ホールのスコアは90になる。パー3やパー5もボギーペースなら同じだ。全ホールをボギーで回ればスコア90。ここからパーが2つ取れれば88、3つ取れれば87になる。
この「3オン2パット」を基本リズムとして体に染み込ませると、ラウンド中の精神的な余裕がまるで違う。パーが取れたらラッキー、ボギーで上がれたら合格。この基準を持つだけで、1打のミスに対する焦りが消える。
18ホール歩いて足が痛くなるゴルファーのシューズ選びも見直しておくと、後半の集中力維持に効く。疲労がスコアに与える影響は、想像以上に大きい。
グリーンセンターを狙う判断基準
ボギーオン戦略で欠かせないのが、ピンではなくグリーンセンターを狙う判断だ。基準はシンプルで、以下の条件が一つでも当てはまればセンター狙いに切り替える。
- 残り距離が120ヤード以上ある
- ピンがグリーン端に切ってある
- グリーン周りにバンカーや池がある
- 風が強い、またはライが悪い
2026年4月時点で、アマチュアのグリーン周りからの寄せワンの成功率は10〜15%程度とされている。つまり、グリーンを外した時点でボギーすら危うくなる。センター狙いでグリーンに乗せ、2パットで確実にボギーを拾う方が、トータルスコアは縮まる。
レッスン動画で実際のコース映像を見ながらこの判断を練習すると、ラウンドでの反応速度が上がる。とくに「狙うか刻むか」の場面を繰り返し見ることで、自分なりの基準が固まっていく。
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自分の現在地を把握するには、ボギーオン率を記録するのが手っ取り早い。計算は「ボギーオンしたホール数÷18×100」で出せる。
| ボギーオン率 | 想定スコア帯 | 次の目標 |
|---|---|---|
| 50%以下 | 100以上 | まず全ホールでボギーオンを意識する |
| 50〜70% | 90台後半 | ダブルボギーを減らす |
| 70〜85% | 90前後 | パーを拾えるホールを増やす |
| 85%以上 | 80台 | パーオン率の向上に移行する |
スコアカードにボギーオンの○×を書き込むだけで、自分の弱点ホールが一目でわかる。パー3でボギーオンできていないなら、ティーショットの番手選びに問題がある。パー5でダブルボギーが多いなら、2打目以降で無理をしている可能性が高い。
この戦略が向く人・向かない人
ボギーオン戦略は万能ではない。自分に合うかどうか、正直に見極めてほしい。
向いている人: - 100は切れるが90の壁を越えられない - ドライバーの飛距離が男性で180ヤード以上、女性で140ヤード以上ある - ラウンド中にダブルボギー以上が4回以上出る
向いていない人: - まだ100を切ったことがない(先にスイングの基礎固めが優先) - すでにダボなしゴルフができている(パーオン率を上げる練習に移行すべき) - 飛距離が極端に短い(ボギーオン自体が物理的に難しいホールが増えるため、別の戦略が必要)
ゴルフ会員権で元が取れる場面を調べている人なら、ラウンド頻度が高いはず。月2回以上回れるなら、この戦略の効果を実感するスピードも速い。
次のラウンドで試す一つのこと
スコアカードの裏に、各ホールの「3打目を打ちたい地点」を書き出してからティーオフしてみてほしい。全ホールでなくていい。まずはパー4だけで十分だ。
その地点に向かって逆算でクラブを選び、3オン2パットを狙う。これだけで、普段のラウンドとは判断のスピードも、ミス後の切り替えも変わるはずだ。スコアは「打つ力」ではなく「狙い方」で縮まる。
参照元
- ゴルフのパーオンの意味とは?ボギーオンとの違いやパーオン率を上げる方法も紹介 | chicken-golf.com
- 練習しても全くスコアが良くならない人への初級基礎!?全力ボギーオン!?part1 | greengolf-y.com
- 【90日で100切り!】ボギーオン・ボギーペース戦略とは? | GB
- Why you should aim for a bogey-on rate rather than a par-on rate, according to the data | MAKE.