ホンマ ユーティリティ歴代5モデル徹底比較
ホンマゴルフのユーティリティ歴代5モデルをロフト・シャフト重量・価格・適正HSで徹底比較。BERES UTILITY 2026、7S、T//WORLD GS、TW777、TW767の違いをHS38〜45m/s別に整理し、推奨モデルと中古選びの注意点を工房視点で解説します。
本間のユーティリティで迷う人が増えている理由
先日、工房に持ち込まれた1本が本間ゴルフのTOUR WORLD TW767 UTILITYだった。持ち主はHS40m/sの58歳、BERES UTILITY 2026に買い替えたいが踏み切れない。理由を聞くと「1本10万円超は妻に反対される」「TW767をまだ使えるのに捨てるのは惜しい」「現行BERESと自分のスイングが合うのか分からない」と三拍子揃って迷っていた。
現行ラインだけでBERES UTILITY 2026、BERES 7S UTILITY、T//WORLD GS UTILITY 2022の3系統。中古市場ではTW777、TW767が現役で流通している。BERES系は軽量高弾道のシニア志向、TOUR WORLD系は中上級者向けの操作性重視という棲み分けだが、両者の境界は世代ごとに揺れてきた。
迷いの正体はシンプルだ。ロフト・シャフト重量・重心設計の3軸を並べて比較できる情報源が少なすぎる。本記事ではHS38〜45m/sの読者を想定し、本間ゴルフのユーティリティ5モデルを同じ軸で並べ直す。読み終わる頃には「自分に残すべき1本」が決まるはずだ。
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詳細を確認する価格とレビューだけで判断すると外す
「本間=高級=自分には合わない」は半分誤解である。
BERESの最上位4Sは確かに1本15万円超。だがBERES UTILITY 2026の2Sグレードなら実売7万円台から入れる。T//WORLD GS UTILITY 2022に至っては中古で3万円台まで落ちている。価格だけで切り捨てると、実は自分のHS帯にドンピシャのモデルを見逃すことになる。
中古レビューだけの判断も危うい。楽天やメルカリのレビューには「飛ぶ」「やさしい」と書かれていても、書き手のHSもシャフト重量も不明なことが多い。筆者が工房で計測してきた限り、HS38m/sの人が「飛ぶ」と感じたクラブと、HS43m/sの人が「飛ぶ」と感じたクラブは別物だ。
今回使う比較軸は4つに絞る。
- ロフト角とライ角(縦距離の刻みと方向性の素直さ)
- シャフト重量と調子(純正ARMRQ/VIZARDの性格差)
- 重心深度と低重心率(球の上がりやすさ)
- ソール形状(ラフや薄いライからの抜け)
この4軸で5モデルを並べると、BERESとTOUR WORLDの性格差が数値で見えてくる。ブランドの先入観より数値を優先する。これが比較の第一歩だ。
歴代ユーティリティ5モデルを同じ軸で並べ直す
結論から書く。HS39〜42m/s帯ならBERES UTILITY 2026の22°+ARMRQ MX 2S、HS42m/s以上ならT//WORLD GS UTILITY 2022の21°+VIZARD FOR TW、HS38m/s以下のシニア/レディース層はBERES 5S LADIESの24°を推す。根拠は下の比較表に集約した。2026年4月時点の相場を反映している。
| モデル | ロフト(U4) | ライ角 | 純正シャフト重量(S) | 重心深度傾向 | 実売価格帯 | 向くHS |
|---|---|---|---|---|---|---|
| BERES UTILITY 2026 (2S) | 22° | 60.0° | 約50g | 深め・高弾道 | 新品7.5〜9万円 | 38〜42m/s |
| BERES 7S UTILITY | 22° | 60.0° | 約52g | 深め・中高弾道 | 新品10〜12万円 | 38〜41m/s |
| T//WORLD GS UTILITY 2022 | 21° | 59.5° | 約58g | 中深・中弾道 | 新品5〜6万円/中古3〜4万円 | 40〜44m/s |
| TOUR WORLD TW777 UTILITY | 21° | 59.0° | 約68g | 浅め・操作性重視 | 中古2.5〜4万円 | 42〜46m/s |
| TOUR WORLD TW767 UTILITY | 20° | 59.0° | 約70g | 浅め・操作性重視 | 中古1.8〜3万円 | 42〜46m/s |
表から読める事実は3つ。
- BERES系は50g台シャフト+ライ角60°で球がつかまりやすい設計。ロングアイアンが右に抜ける中高年層に合う。
- T//WORLD GSはBERESより7g重くロフトも1°立っている。HS42m/s以上のミート率重視層が中弾道で攻められる。
- TW767とTW777の中古は操作性特化。ヘッドが小ぶりで、ミスヒットに厳しい代わりに左右の打ち分けができる。
筆者の工房データでは、HS40m/sの生徒がTW777からBERES 7Sに替えたとき、キャリーが平均8ヤード伸びた。逆にHS44m/sの生徒がBERESに替えたら、吹け上がってキャリーが5ヤード落ちた。HSに対してオーバースペック/アンダースペックのどちらも飛距離を殺す。ユーティリティはインパクトの会話に似ている。自分の声量に合う相手でないと、打球は言うことを聞かない。
歴代モデルで迷うなら、TW767よりTW777を推す。理由は重心設計。TW767は重心が浅すぎてHS41m/s以下だと球が上がりきらない。TW777は低重心率が1.5%ほど改善されており、HS40m/s前後でもキャリーが出る。中古相場は1万円差だが、性能差はそれ以上ある。
部品供給の不安についても補足しておく。本間ゴルフは国内自社工場(酒田)でシャフト製造を続けており、TW767/TW777用のVIZARD FOR TWシャフトはリシャフト対応可能な工房が今も多い。中古購入で「シャフトが手に入らない」リスクは低いと判断して良い。
2026年時点で売れ筋UTを横並びで試した記録は売れ筋ユーティリティ3本を試打で比較した検証記事にまとめた。構えた瞬間の安心感がスコアに直結する、というのが結論。本間の5モデルも、数値で絞った後の最終判断は顔の好みで構わない。
HS別の推奨モデルとセッティングの組み方
HS帯ごとに候補は違う。まず整理する。
- HS39〜42m/s:BERES UTILITY 2026の2Sが第一候補。ARMRQ MX 2Sの50g台は、ロングアイアンが重く感じ始めた世代にちょうど良い。4U(22°)+5U(25°)の2本体制で、従来の4I/5Iを置き換える組み方が現実解だ。3Uまで入れると20°前後のFWと被る。
- HS42m/s以上:T//WORLD GS UTILITY 2022の3U(21°)。VIZARD FOR TW-U 65Sの58gはBERESより8g重く、振り切れる層に安定感が出る。新品5〜6万円台、中古なら3万円台。コスパ枠として今も一級品である。HS43m/sでBERES 7Sが吹けた生徒がGSに戻して即座に解決した事例は片手で数えきれない。
- HS38m/s以下・シニア/レディース:BERES 5S LADIES UTILITY 24°。シャフトは40g台の専用ARMRQ、ライ角も60.5°と立ち気味で球が上がる。妻や母親のクラブを選ぶ読者にも、この1本は安心して勧められる。
ロングアイアン代替の指針はシンプルだ。現在の5Iが曲がらず打てているなら4U(22°)を1本追加。5Iも怪しいなら4U+5U(25°)の2本体制。6Uまで入れるのは7Iが130ヤードに届かない層に限る。番手を増やす前に、既存クラブとのロフト差3〜4°を守れているかを先に確認する。
買って後悔しないための落とし穴
BERES UTILITY 2026が合わない人もいる。HS44m/s以上で強い弾道を打ちたい層には軽すぎるのだ。球が高く上がりすぎて風に弱くなり、グリーンで止まりすぎて手前のバンカーを越えられない事故が起きる。この層はGSかツアー支給モデルを素直に選ぶべきだ。
中古TW767/TW777を買うときの落とし穴は3つ。
- シャフトのヘタり:5年以上経過品はトルクが増えている可能性が高い
- ヘッドの塗装剥がれ:黒系塗装のTWは打痕が目立ち、査定も落ちる
- グリップ劣化:現行グリップへの交換前提で予算を組む
中古相場が安いからと飛びつくと、リシャフト+グリップ交換で結局5万円コースになる。「中古1.8万円+リシャフト2.5万円+グリップ1500円」の総額で現行GS新品と比較するのが正しい判断軸だ。スピンと打ち出し角も試打で確認したい。トラックマンがある試打室なら、スピン3800〜4500rpm、打ち出し角14〜17°に収まっているかを見る。この範囲を外れると、コースで止まらないか飛ばないかのどちらかになる。
試打必須。数値で外した買い物は必ず後悔する。
迷ったときに最初にやる一つのこと
自分のHSを知っているか。
ここが曖昧なまま5モデルを睨んでも答えは出ない。本間のユーティリティは5モデルとも完成度が高く、ハズレは1本もない。だがHSを知らないまま買うと、どのモデルを選んでも「なんか違う」が残る。最寄りのゴルフショップや練習場の試打ブースで、ドライバーHSを3球計測する。これだけで選択肢が3モデルから1モデルに絞れる。
HS40m/s未満ならBERES UTILITY 2026の2S、HS40〜43m/sならBERES 7SかGSの2択、HS43m/s超ならGSか中古TW777。迷ったら現行モデルの新品を選べ。中古は試打で決め打ちできた人だけが手を出す世界だ。
買い替えで手放す旧モデルは、下取りに出せば次の購入資金の一部になる。TW767でも1.5万円前後、TW777なら2.5万円前後の査定がつく。眠らせるより次の読者に回すほうが健全だ。次のラウンドまでに、HS計測と下取り査定の2つを済ませる。判断材料はそれで揃う。
使わなくなったクラブを手間なく高く売る。宅配で完結
無料査定を申し込むネット購入で現物確認に不安がある読者はネットでゴルフ用品を買う前に確認したい比較の軸に目を通してほしい。本間のユーティリティは顔の好みが分かれるため、返品条件と保証の確認は現行モデルでも欠かせない。
Q: BERES UTILITY 2026とBERES 7Sはどちらを選ぶべき?
A: 実売価格で3万円差、性能差は軽微です。新品で長く使うなら2026、コスト重視で型落ちの安定感を取るなら7S。筆者は同じHS帯なら2026を推します。
Q: T//WORLD GS UTILITY 2022は2026年時点でも現役ですか?
A: 現役です。2022年モデルですが性能的な古さはなく、中古3万円台で買えるコスパ枠として今も一級品。HS42m/s以上の読者には第一選択肢になります。
参照元
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