ホンマ VIZARDシャフト口コミ評価 HS別5モデル比較

ホンマ VIZARDシャフト口コミ評価 HS別5モデル比較

先日、工房でHS42の常連さんから「ベレスNXに付いてきたVIZARDのまま使っていいのか」という相談を受けた。まずミス方向を確認した。スライス気味、弾道は中高。答えは「そのシャフトで合っている」だった。ホンマのVIZARDは、正しいモデルを選べれば工房の出番がないほど純正の完成度が高い。問題は「正しいモデルかどうか」を確かめずに使っているゴルファーが多いことだ。

HS、フレックス、重量。この3点を照合するだけで、VIZARDへの評価は「口コミ通り良い」から「口コミより良い」に変わる。


VIZARDシリーズが5系統以上に分岐した理由

VIZARDという名称を持つシャフトは、現行ラインナップだけで5系統以上ある。BERES NX向けの超軽量モデル「for NX 45」から、ツアーワールドTW757専用の「FZ」「MA」「MP」まで、設計思想がまったく異なる。

口コミを読むと「柔らかい」「しなりが心地よい」という感想が並ぶ。だが同じ「良い評価」でも、HS38のゴルファーとHS45のゴルファーでは体感しているものが別物だ。VIZARDの開発コンセプトは「軽量でもトルクを抑える」という技術的難題の解決にある。一般的に軽いシャフトはトルクが大きくなり、インパクトでヘッドが暴れやすくなる。VIZARDはその常識を覆した。だからこそ、HSに合った重量帯を選ばないと、その技術が逆効果になる。

もう一つ、ラインナップが増えた影響で「どれが自分の番手に対応しているか」という構造的な分かりにくさもある。for NX 45はBERES NXのロゴが入った専用品であり、TW757用VIZARDは専用設計。シャフト単体で市場に流通しているものと純正品が混在しているため、選定が難しく感じるのだ。


「Sフレックスが無難」という思い込みがスピン不足を生む

スター数が上がるとシャフトも上位品、という誤解が根強い。ホンマのスター制度は素材と仕上げの品質差を反映するが、シャフトの優劣はスター数より自分のHSとの適合で決まる。2スターのfor NX 45がHS38のゴルファーに合っているなら、5スターのMPより球が飛ぶ。これは工房での実測で繰り返し確認していることだ。(出典: ExactGolf「Honma Star Grading Explained」)

捨てるべきもう一つの思い込みが「Sフレックスが無難」という感覚だ。VIZARDのSとSRの間には体感で3m/s程度のHS差がある。HS40のゴルファーがSを選ぶと、シャフトが硬すぎてスピン不足になる。フェアウェイで止まらないショットが量産され始める。

最も親しみやすい「青ベンタス」最新作の実力は? TR世代3機種を試打比較でも触れているが、フレックスは「感覚」ではなく「HS実測値」で選ぶ習慣をつけること。他社シャフトとの比較でVIZARDの位置づけを確認するためにも参照してほしい。


VIZARDシャフト比較表と結論 フレックス・重量・トルク一覧

2026年5月時点の主要モデルを整理した。数値はメーカー公称・参考値を基準にした目安であり、フレックス帯によって前後する。

モデル 重量目安 フレックス トルク目安 推奨HS キック位置 参考価格(セット)
VIZARD for NX 45 45g前後 R / SR 6.0°前後 35〜40m/s 先調子 18,800円前後
VIZARD PT 50g前後 SR / S 5.5°前後 38〜43m/s 中先 24,800円前後
VIZARD FZ(TW757用) 47g前後 SR / S 5.8°前後 38〜44m/s 中調子 18,000円前後
VIZARD MA(TW757用) 52g前後 S 4.8°前後 42〜46m/s 中調子 20,000円前後
VIZARD MP(TW757用) 55g前後 S / X 4.2°前後 44〜48m/s 中元 16,800円前後

※価格はYahoo!ショッピング2026年5月13日時点。クラブ+シャフトのセット価格。

総合推奨はHS40〜43m/s帯ならVIZARD FZかPT。楽天・Yahoo!ショッピングのユーザーレビューも4.3〜4.57と現行ラインナップで最も安定しているのがこの2モデルだ。工房でもHS40前後のゴルファーには「迷ったらFZ」と案内している。スライス系ミスへの弾道補正の方向が明快だからである。

ちなみにBERES NX ★★★(トリプルスター)にはVIZARD PTが純正装着される。2スターと3スターのシャフトの差は、素材の質感と重量設定の精度にある。スター数は「シャフト性能の序列」ではなく「仕様バリエーションの広さ」と理解すること。

2026年版、シニア向けベストゴルフアイアンでもホンマのモデル体系を詳しく解説しているので、クラブ選び全体を整理したい方は参考にしてほしい。


HS別 VIZARDシャフトの選び方と注目5モデル

HS35〜38m/s:for NX 45のRが第一候補。

シニア・女性ゴルファーに向けた設計で、スウィング全体を壊さずに高弾道が出やすい。楽天・Yahoo!での評価は4.57(23件)と現行VIZARDシリーズで口コミ件数が最も多い。「軽いと曲がる」という経験則を持つ人が多いが、VIZARDのfor NX 45はトルク抑制設計によってその不安を払拭する。スウィングはバックスイングのコックをほどくタイミングが命だが、このシャフトはその精度を狂わせにくい挙動を示す。

HS38〜43m/s:VIZARD FZかPT。どちらかで答えが出る。

現在のミスの傾向で選ぶ。スライスが多いならFZ、捕まりすぎが怖いならPT。この2択だ。FZのSR帯は1.8万〜2.0万円台が相場で、TW757 Type-Dとのセットが中古市場でも流通している。

HS43〜46m/s:VIZARDのMAへ。

重量52g帯のSフレックスで、ホンマが得意とする「軽量×低トルク設計」が最も光る帯域がここだ。社外シャフトの60g台Sと比較しても、スウィングウェイトの仕上がりが自然で手元側のしっかり感が増している。HS44でSを選んでも重さで振り負けない感覚がある。

HS46m/s以上:MPのSまたはX。

トルク4.2°前後という設定は、社外の競技向けシャフトと遜色ない水準だ。ただし正直に言う。HS47m/s以上でスライスが多い人は、VIZARDのMPより低スピン・強弾道系の社外シャフトの方が合う場合がある。比較試打を必ず行うこと。


VIZARDで失敗する4つのパターン

失敗パターンは決まっている。

  • HS実測をせずにSフレックスを「無難な選択」として選ぶ人(HS39でSを選ぶと球が上がらない)
  • for NX 45をリシャフト汎用品として他メーカーヘッドに差す人(専用設計のためバランスが狂いやすい)
  • 中古購入後にグリップ込みの総重量を確認しない人(グリップだけで7〜12g変わる場合がある)
  • 試打なし・返品不可の条件でオンライン完結させる人

VIZARDはリシャフト汎用シャフトではない。TW757専用モデルは純正ヘッドとのマッチングを前提に設計されているため、ヘッドを変えてVIZARD単体を使う場合は工房でのバランス確認が必須だ。「シャフトは純正のままで十分」は多くのHS帯で正解だが、それはモデル選びを正確に行った場合に限る。

リシャフトを検討しているなら、現行のVIZARDシリーズを単体で流通している市販品と比較試打するのが近道だ。工房持ち込みの試打で3球打ち、弾道の高さとミス方向を確認してから購入に進むこと。

ホンマ シャフト

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重量感の違和感が、換え時のサインだ

現在のシャフトの重量感をどう感じているか。「少し軽い」と感じているなら1グレード上の重量帯へ。「少し重い」と感じているなら1グレード下へ。フレックスはHS実測値で選ぶ。これだけで8割の判断が終わる。

ホンマのVIZARDを選ぶ理由がブランドへの信頼ならば、それは正当な根拠がある。プロとの契約実績と純正設計の精度は、感覚的な信頼を超えた裏付けだ。試打できる環境があれば3球打ち、弾道の高さとミス方向を確認する。

試打必須。決まったら迷わず換えろ。

Q: VIZARDシャフトは社外リシャフトに使えますか?

純正専用設計のモデル(for NX 45、TW757用各シリーズ)は、対応ヘッドとのスウィングウェイト最適化が前提になっている。他メーカーのヘッドに差すと先端側の剛性分布が狂い、逆に操作性が落ちるケースがある。汎用リシャフトを探しているなら、ホンマの市販向け別ラインを選ぶのが正解だ。


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